第1回故人を偲び想いを語る会
第1回故人を偲び想いを語る会
日 時 平成27年7月5日(日)13:30〜15:40
場 所 岡山市立津高公民館
対 象 御津医師会地域でご家族をお看取りされたご遺族22名
協力者 津高地区愛育委員会5名
訪看)アイリーフ:平田、ナーシングアイル:守屋、みつ訪看:江田、
スマイル津高:中川・矢原・菊井、
グッドライフ:高瀬・大倉・安藤・竹中・塩見・藤井・金谷
施設)まやしも:橋本、多田、居宅)高木:板野・宮元
医療センター)看護師長1名、大学教員)1名、学生)1名
医師会)駒越、大橋、森脇、難波晃、深澤、事務局:岡田、連携室:森
(参加者合計:54名)
目的:当医師会エリアにおける地域包括ケアシステムの推進
1ご遺族に対するグリーフケア
2在宅医療・介護サービスのモニタリングと質の向上
3地域住民への啓発の場
4新たな社会資源の構築
内容:超高齢化社会、高齢者世帯や老々介護世帯の増加が著しく、配偶者が他界された後は、高齢者単身世帯となる事が予測できます。長年の在宅介護・在宅療養の最期には大切な家族を看取る、お別れの時を迎え、その時に生じる大変さとして「お別れまでに感じる大変さ」と、「お別れの後の大変さ」が存在します。「お別れするまでの大変さ」には、主治医やサービス担当者が度々足を運び、ご本人とご家族に配慮した意図的なかかわりを持ちます。しかし、お別れの後(患者さんが亡くなると)には、訪問や声掛けの頻度は激減する事から「お別れの後の大変さ」を支えてくれる人が不足しているように思います。
昨年、在宅看取り率60%を超える佐久地域に「故人を偲ぶ会」の視察を兼ねて訪問した際、岡山でも「故人を偲び想いを語る会」必要性を感じ、御津医師会の地域で活動する医療介護の従事者に呼びかけ、開催への準備を進めてきました。初めての試みの為、取り組み自体周知されておらず会の案内は、ご遺族に関わった訪問看護師など親しい人から丁寧にお伝えいただきました。(お断りされるご遺族も少なくありませんでした。)また、極少数ですが回覧した広報紙を見て、「誰にもわかってもらえない想いを聴いてほしい」「どんなことをしているの」と直接お越し下さったご遺族もあり、当日会場は満席、和やかに会は進行しました。参加されたご遺族より「これまで患者家族会等は有ったが、亡くなった後の話を聴いてくれるところは無かった」「同じ立場の人に聞いてもらえて私ひとりじゃないと思えた」「心が軽くなった」などの声を伺い、安心して想いを吐き出せる「場」の必要性と、ご遺族同士のグリーフケアの有効性を感じました。また、「最期まで頑張れたのは“自分の親だったらこうする・・”という医師からの助言とスタッフの関わり。大切な家族を最期までお任せできたのは、信頼感と安心感であった」という言葉に在宅支援を行う者として、自身を振り返る機会となりました。
最後に、企画から携わって下さった皆様に感謝し、これからも継続開催が出来るよう取り組んでゆきたいと感じました。
(連携室)
投稿日時: 2015年08月11日 (1013 ヒット)