2013年2月 巻頭言
御津医師会理事 須江邦彦
2月4日は立春。暦の上では春となりますが、まだまだ寒い毎日です。インフルエンザの流行などもあり、皆様が体調管理に気をつけるこの頃です。
今回は、私の体調管理(病歴?)について お話したいと思います。
《十二指腸潰瘍について》
私は中学2年生(13歳)の時に空腹時の心窩部痛を感じ、胃レントゲンにて十二指腸潰瘍と診断されました。大学4年生(21歳)の時にはタール便が出て、岡山大学医学部第一内科講師の糸島達也先生(岡山済生会総合病院名誉院長)に治療していただきました。
昭和58年に医師になっても、空腹時の心窩部痛は持続していて、タガメットなどのH2-ブロッカーや、オメプラールなどのPPIも度々服用していました。
平成9年に須江内科クリニックを開業して、13年にランサップでヘリコバクターピロリ菌の除菌療法を行いましたが除菌は失敗でした。
15年10月31日の朝からタール便を生じ、昼すぎには赤色の便となり、驚いて岡山済生会総合病院内科へ駆け込み、十二指腸潰瘍からの出血に対して内視鏡的クリッピング術を受けました。ヘモグロビンは8.5g/dlまで低下していました。
16年、フラジール(250)2錠+タケプロン(30)2cap+サワシリン(250)6capの除菌療法を10日間行い、ヘリコバクターピロリ菌の除菌に成功して、長年苦しんでいた空腹時の心窩部痛は全くなくなりました。
《糖尿病について》
15年8月に空腹時血糖値 138mg/dl、HbA1c 6.3%と判明し、自ら糖尿病と診断しました。
当時、身長 166cm、体重 73.0kg、BMI 26.5。まず、食事量を減らして、体重を減少させ、17年5月からは、ランニングを始めて、現在の体重は56.0kg前後、BMI 20.3、空腹時血糖値は80〜90mg/dl、HbA1c(JDS) 5.1%です。
《患者としての気持ち》
ヘリコバクターピロリ菌が陽性の時は、空腹時の心窩部痛が持続していたので、空腹になるのがつらく、いつも何かを食べないといけない状態でした。しかし、ヘリコバクターピロリ菌が陰性になってからは、空腹が全くつらくありません。糖尿病とわかるまでは、体重を減らそうと考えたこともなく、食事制限をしたこともありませんでした。
今では、減量の難しさ、体重を維持することの難しさは、よく理解できます。
《私自身の体調管理》
食事量を減らすだけでは体重のコントロールは難しく、私はランニングを続けているので適正体重を維持できていると思っています。
皆さんも何かご自分に合った体調管理方法をお持ちのことと存じます。
お元気にますますご活躍下さい。
投稿日時: 2013-02-01 13:50:25 (2071 ヒット)