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2026年8月巻頭言

巻頭言

御津医師会副会長  江原 弘貴

 会員の皆様、そして地域の皆様、日頃より当医師会の活動に温かいご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。
 去る六月の総会におきまして、副会長を拝命いたしました。理事を数年務めたばかりで、知らないことばかりの若輩には身が引き締まる大任ですが、皆様に育て、引き立てていただいた恩返しとして、一緒に一歩ずつ前へ進んでいきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、医療をめぐる環境は今、大きな転換期を迎えています。本年六月には、医療・介護・障害福祉の「トリプル改定」と呼ばれる診療報酬改定が行われました。物価高騰への対応や、地域全体で患者さんを支える仕組みづくりなど、私たち医療機関にとっても、変化への柔軟な対応が求められる大きな節目となっています。
 こうした激動の時代だからでしょうか、私の中でこのところ「自律型組織」という言葉が気になっています。「自律」とは、自分の気ままを抑え、自分で立てた規範に従って行動すること。一人ひとりが主役となってモノゴトを創っていく姿勢は、医師会という組織が変化へ適応していく大きな力になるのではないでしょうか。
 「決まったことに従う」ばかりではなく、「自分たちの地域の医療をどう良くしていくか」を各々が主体的に考え、行動し、発信していく。そしてその活動を支えるのが「互助(お互い様)」の精神です。お互いの専門性を尊重し、困ったときには支え合う。医師会活動や委員会活動も、まさにこの「互助」を形にする機会に他なりません。
 しかし、持続可能な医師会活動を目指すためには、もう一つ大切なことがあります。それは、役員を担う先生方への「承認とサポート」です。
地域の医療を守る活動は、一部の役員だけの力で成り立つものではありません。役員活動によって自院の診療やプライベートの時間が削られてしまうのではないか、という懸念もあるかもしれません。だからこそ、活動を担う先生方を孤立させず、医師会全体で「いつもありがとう」「応援しているよ」と認め合い、支え合う空気が必要です。「みんなが支えてくれるなら、やってみよう、続けよう」と思える温かい循環があって初めて、活動は持続可能なものになります。
 とりわけ、これからの地域医療を担う若い世代の先生方には、ぜひこの「お互い様」の輪の中に、一歩踏み込んでいただきたいと思います。役員活動を単なる負担ではなく、地域の仲間と繋がり、支え合いつつ医療環境をより良く「創り上げていく場」として捉えていただければ幸いです。
 これからも率直に意見を交わし、お互いに助け合いながら、一歩ずつ進んでまいりましょう。会員の皆様、そして地域の皆様の変わらぬご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
 

投稿日時: 2026-08-07 09:52:37 (10 ヒット)

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