トップ  >  巻頭言  >  20代会長 難波経豊先生  >  2026年7月 巻頭言

2026年7月 巻頭言

巻頭言

御津医師会会長 難波経豊

 6月に入り、日も長くなり、早いもので既に夏至が迫っています。個人的にはビールが美味しい季節になってきました。訪問診療している身としては、日中の雨天は憂鬱ですが、これが読まれる頃には梅雨も上がっているかもしれません。
 さて、去る6月6日には御津医師会の令和8年度の総会を岡山プラザホテルで開催し、おかげさまで無事に終えることができました。この度は2年毎の役員改選が行われ、任期2年の新役員が決まりました。役員の変更を紹介いたしますと、岡山医療センターの松原広己副院長と太田哲也副院長が理事に加わりました。理事のうち副会長には、なかむら耳鼻咽喉科の中村毅院長と岡山中央病院の金重総一郎院長が再任のうえ、岡山医療センターの柴山卓夫院長と江原クリニックの江原弘貴院長が新任となりました。また、岡山医療センターの久保俊英前院長が理事から監事へ、山下クリニックの山下浩一前院長が監事から議長へ移り、中山医院の中山堅吾院長が顧問に就任されました。
 総会後の懇親会には、多くの会員のほか、県医師会で次期副会長に就任予定の倉敷医師会の難波一弘監事、岡山市内医師会連合会の滝澤貴明理事長、岡山市保健所の中村和恵新所長、岡山県議会の福田司議員、岡山市議会の二嶋宣人議員、吉備中央町の岡田清副町長にも御参席いただき、会員同士に加え、医師会の枠を超えた親睦も深められ、盛会のうちに終えることができました。御参席いただきました方々には、心から感謝申し上げます。
 なお、会長は私が再任となりました。引き続き宜しくお願いいたします。当医師会では近年に例のない3期目です。これまでの2期4年間、頭を悩ますような出来事はあったものの、気を病むほど大変だと感じることは意外にありませんでした。信頼できる先生方と事務局スタッフが周りにいてくれたからであり、とても感謝しています。医師会の会務は会員と地域への奉仕に尽き、その内容は様々ですが、それを遂行する基盤として徐々に重要性を増しているのが、他の地区医師会との協力体制だと思っています。昔は、医師会エリアの境界のあっちだのこっちだのと権益を主張していた時代もありました。しかし、今はどの地区医師会もA会員の減少と高齢化という問題を抱えてマンパワーは減少しており、会務遂行に地区医師会の互いの協力が必要となる時期が着々と迫っています。この4年間、将来の礎として他の地区医師会との意思疎通に奔走し、分野によって協力体制の話も出ています。今後も引き続き他の地区医師会との意思疎通を強めつつ、必要に応じて目に見える形で役立てられればと思っています。また、会員の先生方の意見を行政や上位組織に上げて行くことも大切であり、医師会の存在意義の一つと思っています。会員の先生方から意見を伺いやすい環境やツールを考えていきたいと思っています。
 ここで、新体制となった節目でもありますので、当医師会エリアを構成する7地区の現状と最近の話題を紹介します(人口、高齢化率(65歳以上)、後期高齢化率(75歳以上)は、岡山市は令和6年4月、吉備中央町は令和7年1月のデータ)。
☞津高地区(人口:19,339人、高齢化率:29.7%、後期高齢化率:17.1%)
 旧御津郡津高町で香和中学校区。当医師会エリアで高齢化率と後期高齢化率が最も低い地区。当医師会の事務局があります。会員医療機関は、医院9(うち有床診1)、病院1(岡山医療センター)(【参考】H28.1月:医院13(うち有床診1)、病院1)。昨年度は、田村整形外科が院長交代されました。野谷小学校と馬屋上小学校の学校医は、ふたばクリニックの茂原研司院長に交替となりました。
☞一宮地区(人口:20,838人、高齢化率:32.4%、後期高齢化率:19.1%)
 旧御津郡一宮町で中山中学校区。当医師会エリアで人口と医療機関が最も多い地区。会員医療機関は、医院23(うち有床診1)、病院0(【参考】H28.1月:医院22(うち有床診2)、病院0)。昨年度は、ふたばクリニック(小児科、耳鼻咽喉科、アレルギー科)、渡辺医院尾上クリニック(内科)、一宮耳鼻咽喉科クリニック(耳鼻咽喉科)が開業、川上耳鼻咽喉科医院が閉院、山下クリニックが院長交代されました。さらに、本年度は皮膚科が新規開業の予定です。
☞御津地区(人口:8,657人、高齢化率:38.0%、後期高齢化率:23.1%)
 旧御津郡御津町で御津中学校区。会員医療機関は、医院3(うち有床診0)、病院1(金川病院)(【参考】H28.1月:医院4(うち有床診0)、病院1)。金川病院は、現在は岡山医療センターが指定管理機関として運営していますが、令和9年度からは岡山市立総合医療センターの一員として市民病院と妹尾病院とともに運営されることとなりました。
☞建部地区(人口:4,980人、高齢化率:44.8%、後期高齢化率:28.2%)
 旧御津郡建部町で建部中学校区。当医師会エリアで高齢化率と後期高齢化率が最も高い地区。会員医療機関は、医院1(うち有床診0)、病院1(福渡病院)(【参考】H28.1月:医院3(うち有床診0)、病院1)。昨年度は、ヒゴヤ内科が閉院されました。それに伴い建部小学校と竹枝小学校の学校医を、たけべクリニックの菅原正憲院長が引き継がれました。福渡病院は建部地区から久米南町までを診療圏としてカバーしています。
☞加茂川地区(人口:4,019人、高齢化率:42.4%、後期高齢化率:25.8%)
 旧御津郡加茂川町で、現在は吉備中央町。当医師会エリアで人口と医療機関が最も少ない地区。会員医療機関は、医院2(うち有床診0)、病院0(【参考】H28.1月:医院2(うち有床診0)、病院0)。国から町への委託事業である「デジタル田園健康特区事業」と「デジタル田園都市国家構想交付金事業」には、岡山大学等とともに当医師会も塚本医院が中心となって企画や遂行に携わっています。また、有機リン化合物(PFAS)の水道水流出による健康被害への町の対策にも同様に関わっています。
☞高松地区(人口:17,251人、高齢化率:31.4%、後期高齢化率:18.2%)
 旧吉備郡高松町で高松中学校区。平成27年に吉備医師会から合流した地区。会員医療機関は、医院9(うち有床診2)、病院1(済生会吉備病院)(【参考】H28.1月:医院11(うち有床診3)、病院1)。昨年度は、渡辺医院が院長交代されました。
☞足守地区(人口:5,696人、高齢化率:43.3%、後期高齢化率:25.8%)
 旧吉備郡足守町で足守中学校区。平成27年に吉備医師会から合流した地区。会員医療機関は、医院7(うち有床診1)、病院0(【参考】H28.1月:医院7(うち有床診1)、病院0)。
 このほか、院長交代を視野に若い世代の先生が戻ってきて診療を始めている医療機関も多く、地域への医療提供体制の維持に期待が膨らむところです。
 当医師会では、専門的な活動もさりながら、診療の合間の息抜きになるような活動にも力を入れていきたいと思っています。昨年は吉武理事が中心になってゴルフコンペを開始しました。せっかく集まっている同じ職種の団体です。しかも県下で4番目に会員数の多い地区医師会です。親睦を図る場をもっと増やせられたらと思っています。
 

投稿日時: 2026-07-06 09:06:39 (19 ヒット)

印刷用ページ このニュースを友達に送る

これまでの巻頭言




TOPへ

サイトマップ