2025年4月 巻頭言
巻頭言
御津医師会理事
堀井 誠
桜が満開となり、新しい季節の訪れを感じる4月、新年度のスタートを迎えました。実は私自身、今年の2月に第一子を授かり、親としての新たなステージに立ちました。この春は、子育てやその支援について考えるきっかけとなっています。
今まで、子育て支援のニュースをみることはありましたが、気に留めることなく聞き流していました。今回、当事者になり岡山県で様々な子育て支援に力を入れていることがわかりました。
まず、子育て世帯が利用できる割引や特典を提供する「ももっこカードアプリ」というものがあり、登録してみました。県内の多くの店舗で活用されており、スーパーでの買い物割引やポイントカードの特典など、日常生活の負担を軽減してくれます。
また、ももっこステーションや児童館などが各地に設置されており、地域イベントを通じて、親同士のつながりを深める機会を持てる場を提供してくれるとのことです。生まれたばかりなので、こちらはまだ利用していませんが、孤立しがちな親たちが安心して子育てに取り組めるのは心強いです。
働く親の支援も進んでおり、企業が従業員の子育てを支援する取り組みを宣言し、男性の育児休業取得を促進する研修や、ノー残業デーの導入など、仕事と育児の両立を支援する環境づくりが進められています。より多くの企業に参加していただき、男性の育休が一般化し職場環境が整備されることを期待しています。
岡山県の自然体験活動の支援が充実しているのも魅力に感じます。自然と触れ合い、感覚を刺激することが脳の発達によい影響を与えるとのことで、もう少し大きくなったら是非参加してみようと考えています。
これまで宿泊・訪問産後ケア、小児救急電話相談などのサービスを利用しましたが、いずれも懇切丁寧に対応していただきました。父として新しい命の成長を見守りながら、岡山県の出産・子育て支援サービスのありがたさを実感しています。
上記のサービス以外にも数多くの子育て支援についての情報が岡山県のホームページに掲載されていました。子育ては愛情や喜びに満ちている一方で、体力や精神的な負担も大きい大切な役目です。家族や友人、地域の支援を受けながら子どもたちが健やかに成長し、親も前向きに安心して子育てを楽しめる社会の実現に助力できればと考えております。
投稿日時: 2025-04-03 10:46:02 (41 ヒット)