トップ  >  巻頭言  >  20代会長 難波経豊先生  >  2024年5月 巻頭言

2024年5月 巻頭言

巻頭言


御津医師会 理事  宗盛 真

 

 私は御津医師会感染症担当の一人で、感染症について医師会としての役割、正確で新しい情報共有、ネットワークなどについて周知、今後の考慮対策していただきたく岡山県医師会講演会中心に記述します。現在(4/1-7)COVID-19は減少傾向、岡山県定点4.85,岡山市2.64ですが、未だ終息とは言えず、人流やウイルス変異などによる再燃を繰り返してきました。また、高齢者中心に入院患者数の減少は有意ではなく、人工呼吸器、ICU管理もされています。
 岡山県医師会報2024第1616号お読みになったり、現地で令和5年1月27日講演参加された方は繰り返しになり申し訳ありません。新興感染症に対する医療提供体制調整検討協議会「医療ネットワークの維持・深化を」のタイトルで広島県感染症疾病管理センター(ひろしまCDC)長 桑原正雄先生が地域特性に応じた感染症・疾病管理体制の重要〜ひろしまCDC〜についてのタイトルで講演されました。当初2009年新型インフルエンザパンデミックから玉石混合な情報、対応など感染症危機管理の課題が見え、平時からの人材育成、医療体制整備、サーベイランスなどとともに地域での迅速な対応のために2013年にひろしまCDCを開所されました。判断、検査、調査機能を統合し司令塔機能を果たすために疾病管理部(行政)、衛生研究所(検査)および広島大学などの専門家と連携し活動を開始、さらにNPOひろしま感染症ネットワークと協定し広島県感染症医療支援チームをつくり、これらと連携し対策、計画、実行、情報発信、人材育成、人材派遣など行われました。危機管理には施設、人、情報のネットワーク必要であると提言いただきました。
 岡山大学疫学・衛生学教授 頼藤貴志先生は、岡山県の情報共有ツールの開発、OCIT(岡山県クラスター対策班)の将来・人材育成の講演をされました。岡山県内でも、医療機関や県民に情報提供されていますが、その連携や確実に周知されているかそれらワーキンググループで協議中です。多方面よりの情報提供がされており、頼藤先生も把握できないネットワークがあり、同様で岡山県の資源などに合った一元化された情報共有が必要です。現在でも、御津医師会員も、診断、治療、連携など周知された理解、行動が不規則と感じております。また、OCITやその活動状況をご存じでしょうか。感染症集団発生などに速やかに対応できるよう感染症対策専門家チーム、疫学チーム、現地医療提供チーム、精神科医療チームを編成しています。令和2年9月1日〜令和5年3月31日実績は、専門家活動延べ669名、クラスター、集団発生時への対応310事例、現地医療抵抗チームの派遣9事例、要望研修100事例とたくさんの活動をされています。連携資源はあり、多くが活動されていますが、一元化されていないことで初期対応、連携が周知行動されていません。医療従事者だけでなく、各専門家機関、行政、一般県民の方にもご協力いただき、構築継続できるようお願い致します。
 

投稿日時: 2024-05-10 16:07:00 (232 ヒット)

印刷用ページ このニュースを友達に送る

これまでの巻頭言




TOPへ

サイトマップ