トップ  >  巻頭言  >  20代会長 難波経豊先生  >  2023年 1月 巻頭言

2023年 1月 巻頭言

巻頭言

 

御津医師会会長 難波経豊

 

 明けましておめでとうございます。
 新型コロナウィルス感染症の騒ぎがいまだ冷めやらぬ間にまたひとつ年越しを迎えました。会員の先生方におかれましては、日々の多忙な診療活動に大変お疲れのことと思います。昨年を振り返りますと、やはり新型コロナウィルス感染者数の波が引いては押し寄せ引いては押し寄せ、「もうこれで終わるだろう」という期待と「またか」という失望を繰り返す一年でした。そのため会員交流も地域交流も再開できず、寂しい状況が続いています。寂しいことといえば、会員の医療機関の閉院も相次ぎました。閉院された先生方にはこれまでの地域および当医師会への多大な貢献に感謝しながらも、やはり寂しいというのは正直な気持ちです。
 しかし、寂しい話ばかりではなく、明るい話もありました。医療機関の開院や継承が相次いでいます。津高地区では青山こども岡山北クリニックが開院されました。小児科医療を365日体制で頑張っておられます。一宮地区のおかやま西クリニックでは院長の交代がありましたが、引き続き透析医療を含めて頑張っておられます。小児科も透析も医療機関は稀少であり、地域への貢献は多大であり、感謝の念に堪えません。
 ご子息が戻って来られる医療機関も増え、世代交代も徐々に進み、活動的な若い世代が順調に増えています。当医師会の理事や執行部のメンバーにも若い先生が徐々に増えており、少し前まで「若い先生が少ない」「これからどうなるのか」などと不安な気持ちを理事の先生方などと話していたことが嘘のようです。これからの医師会を背負って頂ける先生方として大変心強い思いである一方、将来バトンタッチして背負うだけの価値や充実さや楽しさを感じてもらうために何をすればいいのかと考えながら大きな責任を感じています。
 さて、本年も新型コロナ感染症にはいろいろと振り回されそうな予感がします。感染症法上の分類がもし変更になるとしても、感染者数の波が急に治まるとも思われず、変更に伴いまた様々な対応の変化を強いられると思います。
 医師会からも会員の先生方に何かと協力を依頼することもあろうかと思います。各先生方の理念や価値観、また各医療機関のやり方やキャパシティーはそれぞれ異なり、その多様性は最大限に尊重されるものと考えています。そのなかで共感や余力の部分で医師会に耳を傾け、手を貸して頂けると大変な助けになります。医師会の活動は会員の先生方の力が頼りです。
 本年こそは対面での様々な交流が再開できる状況になりますよう、切に願って止みません。以前のように会員や地域の交流が再開できたらと思います。年末には会員の先生方と久しぶりに忘年会もできていたらと願っています。
 本年も医師会活動にご協力のほど何卒宜しくお願い致します。
 

投稿日時: 2023-01-01 09:00:00 (229 ヒット)

印刷用ページ このニュースを友達に送る

これまでの巻頭言




TOPへ

サイトマップ