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2008年11月 巻頭言

御津医師会会長 菅波 茂

「医療崩壊」が社会現象のキーワードになっている状況に加えて、 世界恐慌が加味されてますます「安心から不安へ」と加速度がついている。地域住民の命に関与している開業医がいかに個人的に尽力をしても限界がある。地区医師会の存亡が問われる状況になってきていると言っても過言ではない。

御津医師会の地区医師会としての存続への切り札が「医療現場を守る」相互扶助プログラムである。御津医師会の求心力が今ほど問われている歴史は無い。

幸いにも、10月30日にカルチャーホテルで一宮・津高地区連合町内会と御津医師会「医療現場を守る」相互扶助プログラム中の「夜間 診療輪番制プログラム」に関する相互協力の調印式を施行することが できた。1)夜間診療輪番制広報、2)地域住民に受診行動に必要な知識の共有の場の設定、3)モニタリングなどが主な内容である。 連合町内会長のかたがたの積極的な対応に感謝したい。

「花のことは花に聴け」と言った能の世阿弥の見識に学びたい。医 療は地域住民の生活の一部分である。「地域住民のことは町内会に聴 け」は今回の相互協力の趣旨である。地区医師会と地区連合町内会の 協力体制は全国的にも珍しい。この新機軸を最大限に活用することに よって、地域住民に医療に関する安心感を保って欲しい。これが御津 医師会の会員の願いである。

「医療現場を守る」相互扶助プログラムの実施における第一の求心 力は会員間の尊敬と信頼である。次は私たち会員を支えてくれている 職員間の尊敬と信頼をいかに創出していくかである。相互扶助の原則 はお互いに知っていることである。

12月に開催予定の「御津医師会感謝の夕べ」は各医療機関の職員同 士が知り合う最大の場であり機会である。会員の方にお願いしたいの は、是非あなたを支えてくれている大切な職員をこの場に参加させて いただくことである。

御高配をよろしくお願いしたい。

投稿日時: 2008-11-27 20:35:31 (1231 ヒット)

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