トップ  >  巻頭言  >  16代会長 森脇和久先生  >  --2012年度  >  2012年7月 巻頭言

2012年7月 巻頭言

               地域医療とは
                                 御津医師会副会長 塚本眞言
 2年間、「地域住民の命を守る」ため、限界集落を含め、中山間地域での医療、介護、福祉の問題に取りくむべく、御津医師会の代表として県医師会理事として活動の場を与えていただきました。
 そこで再認識したことが二つあります。
 ひとつ目は郡市地区医師会員が日常業務としてボランティア精神で取り組んでいる地域住民に対する健診事業、予防注射、休日当番医、学校健診などがあればこそ「平均寿命世界一」が保たれているということが意識されていないことです。
 二つめは「地域医療は医療現場での地域諸団体との連携と信頼が不可欠である」ということです。
 厚生労働省は平成23年度から27年度までの第11次へき地保健医療計画を地域の実情に応じた計画を策定するよう求め、岡山県でもすばらしい計画案が策定されています。たとえば県下9ヶ所の拠点病院から19ヶ所の診療所への医師派遣や巡回診療がおこなわれています。非常にすばらしい仕組みではありますが、拠点病院も医師派遣に関しては多くの問題を抱えています。 しかし、郡市地区医師会には問題点がはっきりと見えてきません。
 そこで、たとえば御津医師会でおこなっている「有事医師派遣制度」などを、ブロック単位で定期的な連絡会を開催し、いわゆる顔の見える連携を図りつつ共通の議題として県医師会に提案することも大切であると感じました。

投稿日時: 2012-06-29 14:18:56 (869 ヒット)

印刷用ページ このニュースを友達に送る

これまでの巻頭言




TOPへ

サイトマップ