岡山中央病院と御津医師会との意見交換会

日 時:平成26年3月14日(金)19:30〜21:30
場 所:岡山ロイヤルホテル

参加者

中央病院:岡部、金重、寒川、堀内、橋本、前原、連携室:大田原、山口
御   津:森脇、塚本、駒越、鳥越、難波晃、大橋、近藤、大森、難波経豊、
       連携室・成広、事務局・岡田

 岡山中央病院より8名(医師、連携室)、御津医師会から11名、計19名にて、現況にもとづいた今後の医療連携についてお互いに忌憚のない意見を出し合い大変有意義な会であったと思います。
 在宅で診ている患者の救急搬送時の問題点(救急蘇生をどうするか、どこまで治療するか)、がん治療での放射線治療の有用性等、様々の問題点について話し合い、地域包括ケアにおける中央病院と御津医師会との関係の重要性を再認識しました。
 今後もこの会を続けながら、地域医療のためお互いさらに連携を深めることを誓い閉会としました。
                                                 (森脇)
 

投稿日時: 2014年04月15日 (1034 ヒット)


御津医師会在宅医療拠点事業 久坂部羊先生講演会

日 時:平成26年2月2日 14:00〜16:00
場 所:さん太ホール
講 師:医師・作家 久坂部 羊 先生
演 題:『望ましい自然死のあり方〜在宅での父の自然死〜』

参加者:300名

御津:森脇、塚本、駒越、大橋、大森、難波晃、佐藤、連携室:成広・冨田・岡田
 

 今回「廃用身」などのミステリー作家で医師の久坂部羊先生に終末期医療についてのご講演をいただいた。
先生は大阪の堺市で訪問診療専門のクリニックに勤められ、また著書の中では、終末期ケアの在り方や医者と患者の関係性について言及されている先生であるが、今回は平成25年8月にご自宅でお父様を看取ったご経験をもとに医師としてまた患者家族としての視点でお話して頂いた。
 もともと過剰な治療について批判的であったお父様は自分自身が糖尿病や白内障、前立腺がんを患った際に、最低限の治療についてのみ受け入れ、ストレスが身体によくないと自分の思った通りに在宅療養を続けていた。
 先生始めご家族もお父様の性格をよく理解した上で、無理な治療もすすめず、それを親孝行と考え、お父様の意見を尊重し療養を続けさせていた。
先生はお話の中で、治療をするのが嫌、しかし病気が悪化するのも嫌だというのは不可能なことであり、お父様も治療を拒否する代わりにいつ容体が悪くなっても仕方がないという覚悟を常に持ち続け、また家族としても一緒に覚悟をしていたという。
 患者本人が治療を望まないと言っているにも関わらず、患者に治療を受けてもらいたいという思いの中には患者を大切に思う気持ちが入っているのはもちろんであるが、半分は家族の死んでほしくない、死んでしまったら寂しいといった様なエゴから治療を勧めているのではないかと話された。
 今回の講演会へは先生の著作のファンの方や、看護学校の学生、また在宅で多くの看取りを経験した専門職の方など多岐にわたる方が参加して下さり、看取りという重たいテーマの講演であるにも関わらず、心のあたたまる良い講演だったと多くの方に声をかけていただいた。
                                               (連携室)

投稿日時: 2014年03月28日 (919 ヒット)


御津医師会岡山県医師会会長賞祝賀会及び新年会

日時:平成26年1月10日(金)19:30〜21:30
場所:岡山ロイヤルホテル 

参加 計73名

御津医師会
 岡山医療センター・東、佐藤、後藤、利根、金川病院・大森
 森脇、塚本、駒越、鳥越、菅波、五島、熊代、難波晃、山下、大橋、
 近藤、吉武、深澤、難波経豊、須藤、前田、原田、宗盛、
 連携室・成広、冨田、事務局・岡田

 


 1月10日、岡山ロイヤルホテルにて御津医師会「岡山県医師会会長賞受賞祝賀会及び新年会」を開催した。町内会長をはじめ医療・介護関係を含め74名が集まった。これは昨年12月に第一回岡山県医師会会長賞を御津医師会としていただいたことを記念して行なったものである。
会の中では岡山県医師会会長石川紘先生をはじめ多くの来賓の方々よりご祝辞を頂き、新年にふさわしい盛況な会になった。
 また、近藤洋一先生の厚生労働大臣賞受賞が決まり、花束をお渡しした。
 岡山県医師会長賞受賞についての記事及びこの会の記事については、岡山県医師会報に1/25号に掲載されています。

 

 

投稿日時: 2014年03月17日 (1158 ヒット)


御津医師会在宅医療連携講演会「地域医療連携を考える」

『“超高齢社会における急性期病院の役割” 究極の退院時ケアカンファレンスとは』
講師 尾道総合病院診療部長 石川 哲大 先生

日時 平成25年12月16日 19:30〜21:00
場所 国立病院機構 岡山医療センター 西館8階大研修室

参加 65名

御津医師会:森脇、駒越、鳥越、大橋、難波晃、大森、宗盛、清藤 
                      連携室・成広、冨田  事務局・岡田      
 
 

 尾道総合病院診療部長 石川哲大先生をお迎えし、緩和ケア科におけるケアカンファレンスの実際や他のケアチームとの連携の様子、勉強会の様子などを伺った。
 尾道総合病院は地域がん連携拠点病院として診療を行っている。先生は他の緩和ケアチームや在宅のケアチームの様子を知り、顔の見える関係を作ることが地域連携に重要と考え、3年程度かけていろんな緩和ケア病棟や緩和ケアチームの見学あるいは研修を受けに行った。中でもみつぎ総合病院は緩和ケア病棟の病床数は6床ととても小さい病棟であるが、半径20?ぐらいは往診に直接出ており、総合病院の医師が往診に出ることで地域包括ケアを押し上げているチームと言える。
 尾道市は医療専門の副市長を一人置くなど、医療の充実に市を挙げて協力的で、問題点などもその副市長に挙げて検討を行う体制が出来ている。また、「生と死を考える談話室」という取り組みがあり、急性期病院の緩和ケア医、臨床心理士、また、患者自身からも体験談を聞けるなど、緩和ケアに対する研修の充実を図っている。
 カンファレンスについては、退院時カンファレンスには少なからず在宅の医師が参加している。在宅の医師が参加しやすいように事前にICTツールの「天かける」で情報を流して平日日中に短時間でのカンファレンスで情報交換できるようにしている。ケアカンファレンスには家族あるいはキーパーソンが必ず出席するように調整している。また、退院後2週間程度で在宅の環境(在宅医院長室・患者宅)で、モニタリングのためのケアカンファレンスを行うこともある。
 顔の見える関係作りには、医師会の会合(廿日会)がずっと以前から月1回開催されており、病院医師と開業医が一同に会して飲食を含めた会合を行っており、この中で良好な関係づくりが出来上がっている。
 患者がいかにその人らしく死を迎えられるか、また最期の時を過ごせるかが重要と考え「死生観」の研修も行っており、宗教家の話を聞く機会や、がん哲学外来という対話のみの外来の取り組みについても研修を行っている。
 尾道と長崎で在宅医療が盛んである理由は、継代開業が多い事、坂道が多く通院できなくなった患家へ往診に行くのが当たり前という地域であったとの事。講演を聞いて思った事は、患者・家族とも安心して退院し、在宅療養に入れる状況を作ることが大切。誰のためのカンファランスなのかをもう一度考える・何が最も大切なことなのか?誰しも不安はある、しかし患者さんは家に帰りたいと願っている。本音を聞きだし、本気で対応する。どちらも出来ていないのではないか。一朝一夕にできることではないかもしれないが、そのような視点がなければ絶対にできない。家族の本音・本人の本音を本当に聞けているのか?その思いの中にある不安要素にアプローチできているか?患者さん本人、ご家族の気持ちが最も大切なのである。そして、協働するためにはカンファランスで意思統一することが大切、目指すところが違っては連携はうまくゆかない。未だ尾道は目標なのだと・・・
                                               (連携室)

投稿日時: 2014年03月01日 (839 ヒット)


北海道薬科大学・古田精一先生講演会

御津医師会在宅医療連携拠点事業関連講演会

『医療再生の切り札“在宅医療” 在宅医療の充実と薬剤師の活用』
北海道薬科大学 地域医療薬学分野 古田 精一 先生

日時 平成25年12日15日(日)16:30〜18:00
場所 岡山大学鹿田キャンパス臨床第二講義室
主催 厚生労働省第三次対がん総合戦略研究事業研究班、御津医師会、岡山市薬剤師会
後援 岡山市

参加 56名

御津医師会:森脇、駒越、大橋、難波晃、  連携室:冨田、  事務局:岡田

 2025年問題に際して、病院の病床数は削減方向にあり、現在外来に通っている患者さんの高齢化に伴い外来患者数の減少から在宅医療へのシフトチェンジが求められ、外来調剤限定では近い将来採算が取れなくなってくる。
 しかしながら、現在訪問薬剤管理を行っている薬局は極わずかであり、またサービスとして料金を取らずに行っている薬局も少なくない。在宅医療とは薬物療法がメインになってくるはずにも関わらず、薬の専門家としての介入が少なく、自ら介入していくのではなく、医師から頼まれて指導に行く薬局が8割。
そして、病院から在宅に戻る際の退院時カンファレンスでは病院薬剤師は出席せず、かかりつけ薬局のみの参加になり、入院中の服薬状況に関する情報を一切得られないまま、退院を迎え、退院の日になり全く在宅の見えていない処方を渡されることも多々ある。
今後薬剤師に求められるものは、在宅患者の生活を見る目、専門職としての意識、自ら在宅に出向き薬剤師の方から医師へ訪問の必要性を説明し、訪問指示をだしてもらう「多職種提案型」の訪問薬剤管理指導、多職種連携へのアピール強化が挙げられ、自ら患者を取りに行かなければ生き残りが難しくなってくるだろうと考えられる。
地域包括ケアの中で薬剤師の果たすべき役割はあるはず。時代の流れの中で、自分たちに何が求められているのか考えてみよう。調剤を済ませてから患者さんと向き合うというようなことは厳に慎みなさい。患者さんのために時には処方内容について医師と話し合う事を厭わないようにすべし。薬を減らせる可能性、多重投与にも関与できる唯一の職種である。薬剤師さんに向けての厳しめの激励のメッセージの講演であった。
                                           (地域連携室)

投稿日時: 2014年02月13日 (1184 ヒット)


« 1 ... 16 17 18 (19) 20 21 22 ... 36 »


TOPへ

サイトマップ