エンディングノート上映会 吉備中央町

日時 平成26年10月26日(日)13:30〜15:30 
場所 かもがわ総合福祉センター大広間

参加

 地域住民、社会福祉協議会等 10名、   
(御津)塚本、 事務局:岡田

昨年は、御津地区で、今年度は、一宮公民館と津高公民館にて小地域の住民を対象として、「エンディングノート」(90分)、監督:砂田麻美の上映会を岡山県在宅医療連携拠点事業で開催した。吉備中央町では、町が同じ拠点事業を行なっているため御津医師会医療連携拠点事業としてできないとのことなので、御津医師会と円城安心ネットでの開催とした。
この内容について、事前に映画を見た地域の方の「内容が重い」、「宗教が出てくる」等の意見があり積極的に声かけをしていなかったのと、地域の祭りがあったため、参加者は少なめだった。
参加者の方は、映画を熱心に見て、内容についていろいろと考えて下さっている様子だった。

投稿日時: 2014年12月17日 (770 ヒット)


御津医師会「地域医療」学術シンポジュム

日時 10月11日(土)16:00〜18:00
場所 岡山ロイヤルホテル

参加

大学・医療・介護関係、岡山県・岡山市・吉備中央町、地域住民等 
(御津)駒越、大橋、大守、難波晃、森脇、鳥越、近藤、熊代、難波経豊、難波経雄、
佐藤、津島、須藤、宗盛、みつネット:成広、連携室:森、事務局:岡田       
                                            計207名


「時々入院ほぼ在宅〜地域で支える〜」というテーマでシンポジュムを開催しました。
健常な高齢者は、病気になれば入院して治療を受け退院して日常生活に復帰となりますが虚弱な高齢者(認知症やADLの低下した方)は入院そのものがリスクになる可能性(譫妄生じたり、更なるADLの低下をきたす)も考慮する必要があります。なるべく入院は短期間にとどめ、 在宅で療養する方が何かと都合がよい場合があります。
テーマのもう一つの意味は、時々入院の入院を引き受けてくださる病院の理解がないと時々入院は叶えられないという事です。在宅医療を継続 するには、ベッドを提供いただける病院のバックアップがあってこそという事です。そして、更にもう一つ、在宅か入院か施設かを議論することも大切ですが、もう少し余裕をもって、入院も施設入所も在宅もそれぞれを行き来して最終的に決定するのもありではなかろうかという考えです。ただ、やり遂げるには、在宅医にも、患者さん、ご家族そして受入れていただく病院医師にもそれなりの覚悟が必要となります。
まず今回は、在宅生活を維持できなくなった時にまず大切な介護の問題を、どこに相談できるのか、どのようなサービスを受けられるのかご理解をいただこうと、腰痛のために動けなくなった独居の男性高齢者とアルツハイマー型認知症の高齢女性のいる家族の事例のスライド劇を用意しました。ケースが適切でないとのご指摘をいただき反省しきりでありますが、入口問題を理解する端緒とはなったと思っています。
在宅生活で困ったことが生じたらどこに相談すればよいのか、どのような支援が得られるのかご理解いただけたのではないかと考えています。
何度も繰り返し申し上げておりますとおり、地区医師会というのは面白い存在で何でも載せられるプラットホーム、つまりどことでも組める組織であると考えています。地域の方とここまで本音の話ができるようになったことに、活動の方向性は間違っていなかったと思っています。まだまだ具体的な方向性は定まっていませんが一緒になって考えていけたらと思います。
参加いただきました皆様に感謝いたします。今後ともよろしくお願いいたします。
                                                                                                                           (大橋)


シンポジュム終了後、報告と感謝の集いを開催しました。参加者110名。
 

投稿日時: 2014年11月28日 (740 ヒット)


映画エンディングノート上映会 一宮・津高

映画「エンディングノート」(120分) 監督:砂田麻美 上映会・意見交換会

日 時 平成26年9月18日(木)13:30〜16:30 
場 所 岡山市立一宮公民館 二階研修室

参加者

地域住民 126名
医師会 大橋、大守、 事務局)岡田、みつネット)成広、連携室)森

ガンの告知を受け「残された家族が困らないように」と終活を行う父の姿を映画監督である娘さんが温かい視線で追ったドキュメンタリー映画。すでに複数回、岡山でも上映された作品だが今回はあえて公民館単位の小地域を対象として広範な広報はせず、地域内のみ密に広報を行った。
上映会の企画の目的は、やがて訪れる「最期の時」や「家族の絆」についてひとりひとりが考える機会を持っていただくこと、小地域で関心を持っていただくよう啓発をしてゆく事。
上映後、希望者のみで意見交換の時間を持ち24名の方が参加し、それぞれの想いを語り共有することができた。結果、地域に暮らす一人一人の力が確認でき、まだ引き出せていない力に触れることが出来た。地域包括ケアなど国の方針についても地域に伝えることが出来れば、小さくても確かな動きが期待できるのではないかと感じた。  

概ね全体的に好評を頂き、今後の開催に期待するとの回答が得られた。               アンケート 120配布うちしたうち94回収。
(主な意見)
・日常に流されることなく自分らしく生きたいと思った。
・もう一度ゆっくり見たい。感動しました。素晴らしい映画、生き方に感動。
・人生何があるかわからない早めにエンディングノートを書こうと思った。
・物足りなかった。
・実映像に驚きました。我が家のエンディングについて考えよう。
・家族のあり方を考えたい。
・愛の大切さを知りました。夫を大切にしたいと思いました。
・とてもよかった勉強になりました。
・主人公の精神力の強さに感動しました。
・心にしみました。

 

日時 平成26年10月5日(日)13:30〜15:30 
場所 岡山市立津高公民館 二階研修室

参加

地域住民:100名、   
医師会)森脇、 事務局)岡田、みつネット)成広、連携室)森

一宮公民館に続き今回は津高公民館にて小地域の住民を対象として、「エンディングノート」(90分)、監督:砂田麻美の上映会を開催した。
この企画の目的は、やがて訪れる「最期の時」や「家族の絆」についてひとりひとりが考え、次に小地域へと広げてゆくこととして開催した。上映後の茶話会には24名がご参加くださった。 その中で(参加者より)ご主人の看取りについて、「10年ほど前のこと、近医治療中改善がみられず大きな病院を紹介された。毎日点滴に通い、その日も病院で点滴を受けて帰宅したが、急変し息を引き取った。(奥様は)自身の介護の在り方に危機感が無さ過ぎたと今も後悔している。」とのお話しだった。
要因として当時の在宅医と病院の連携の悪さもあったかと思うが、森脇先生より、「医者は常に患者さんの死をみています。その人に悪い病気は無いかということを一番にみています。」とご発言を頂いた。私も含めてこの会場にいた方の多くは、ご自身と家族の最期を悔いの無い時にしたいと考えている方が大半。
医師は患者の命の残り時間を知る機能・役割りを担っている。知り得た情報を、今生きている本人と家族に大切に正確に伝える必要がある。病状が進行し患者や家族が自ら自覚してからでは”豊かに生きる”に残された時間が少なすぎると実感した。
 しかし会場からは「先生には助けてもらいたいのに ”死をみるなんて・・”」との声があがった。
医療には健康を向上・維持・守る医療の他に、命の期限と質を保証するための医療がありそれを終末期医療というのだと思う。
人は、その発達段階に合った医療を選択できてこそ、生涯を豊かに暮らすことができるのだと改めて感じたが、同時にまだまだ地域にはその認識が薄いことも確認できた。今回の企画で総論的なイメージは一部の住民にお伝えてきたが、今後はあまり急がず、ゆっくりのペースで地域住民と共に考える場を企画してゆく必要があると思い、その起点として ”故人偲ぶ会” などの企画が有効ではないかと感じた。
アンケートを実施。参加者100名に対し78名回収。全員が「よかった」、「今後も参加したい」、「どちらかと言えば参加したい」と回答。                           (主な意見)
・大まかに終着点が分かれば逆算予測をしてこのような人生を歩みたい。
・エンディングノートは必要と感じた。核家族の時代、家族の絆の持ち方に感動。
・理想的な最期は難しい。主人と今後について話をしてみたい。
・できることをやっておくべき。参考にしたいです。
・生きてゆく延長線として死を迎える。自分らしく最期を終わりたい。
・自分も考えるきっかけになった。
・主人と長男を亡くしましたが元気に生きてゆきます。 
・また次回、訪問看護と家での看取りについて企画してほしい。など
                                               (連携室)
 

投稿日時: 2014年11月14日 (838 ヒット)


結城思聞(松倉悦郎)先生講演会

日時 平成26年9月17日(水)18:30〜20:00
場所 国立病院機構岡山医療センター 西館8階 大研修室
主催 御津医師会みつネット 共催:国立病院機構岡山医療センター

参加者

岡山医療センター職員76名、その他多職種スタッフ及び一般住民111名
(御津医)みつネット:大森、駒越、宗盛、
      佐藤、津島、塚本、森脇、難波晃、
      連携室:森、みつネット:成広、事務局:岡田

演題 「いのち・生命・無量(いのち・いのち・いのち)」
講師 浄土真宗本願寺派善教寺住職 結城思聞 先生


今回は姫路の浄土真宗本願寺派善教寺住職 結城思聞先生に生きることについてのご講演を頂いた。
結城先生は元フジテレビアナウンサーで、その時代の王監督・長嶋監督のエピソードやアグネスチャンと白血病の女の子の話など様々なお話を交えながら、豊かに生きるための心構えを説いて頂いた。
様々な詩や名言、仏教用語などを交えながらお話し頂いたが、中でも金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」の一節に触れられ、私たちはすぐに「みんな違ってみんないい」というところを思い浮かべがちだが、そこではなく題名に「私と小鳥と鈴と」とあるのに文中では「鈴と小鳥と、それから私」と私を最後にしている部分に注目し、自身を最後に置き、他を敬うことが重要だということをお話し頂いた。
他にも高齢者がよく「役割がなくなったから早くお迎えが来てくれたら・・・」という様な事を言うが、高齢者に限らず誰しもが生きているだけで無限の尊厳であるということ、命の重さはどんな生き物でも平等であるということ、大切なものは目に見えず、漠然としたもので、命とは自身に与えられた大切な時間であると話された。人を理解するには「understand」という単語からもわかるように下に立って理解することが大切という様な事をお話された。
地域包括ケアを構築する為には、地域力を上げていくことが重要で、地域力を上げるためには今回の講演会で先生の説かれた「私とあなた」ではなく「あなたと私」という気持ちを持つことが大切だと感じた。
今回の講演会で勉強したことを活かせるよう謙虚な気持ちで今後の業務を行いたい。
                                             (みつネット)
 

投稿日時: 2014年10月31日 (1080 ヒット)


津高一宮ネット全体会議

日 時:平成26年9月11日19:30〜21:00 
場 所:岡山中央病院セミナー室 

参加者

(地域)黒住、伊庭、久世、松倉、吉仲、則安。大森、林、斉藤、大森れ、
(サービス事業所)橋本、小村、宮地、板野、  (栄養士会)森、垣本、
(薬局)大呂、弥園、高木 (訪問診療所)中川、
(病院連携室)黒原・前田・鷹取・大田原・山口・本城谷・菅原 
(大学)利根、(行政)市:徳田、山崎、県:高原、(包括)能勢.大山.久安・永易 
(医師会)駒越・大橋・森脇・難波晃・難波経、(事務局)岡田、(みつネット)成広、(連携室)森

                                  
1 開会  
2 自己紹介 
3 事項
御津医師会学術シンポジュムに向けて地域の実情を確認する 

テーマ:「ときどき入院、ほぼ在宅」 地域で支える 
地域における在宅医療・在宅介護に関する意見。
○地域住民: 
・家族との同居世帯は少ない。単身世帯の高齢者を在宅で看てくれる家族がいない。
・両親の看取りを経験したが家族だけで看るのは大変、多くは病院で最期の時を迎え
る。
・介護が必要になったら医療・先生・病院の世話になりたい。
・認知症の父親の介護をしている。失禁の介護は特に大変。
・先生や介護の方のお世話になりたい、自身も具合が悪くなったら入院を希望する。
・高齢者介護は入浴・排泄などに大変さを実感している。
・高齢者より日常満足のいく生活が出来ない不安を訴えられても民生委員としては個
別対応をすることはできない。
・高齢者(単身世帯)が転倒骨折。すぐに民生委員→包括支援センター→入院の段取
りができた。町内会に相談が来た場合は包括支援センターに連絡する。
・高齢者や高齢者家族は民生委員に相談してくれるが 特に困難なケースなどは民生
委員会全体会では話し辛くそれぞれ属している小委員会にて相談・対応を検討して
いる。
・家族、親子の関係が希薄になっている。
・新しく転入してきた方の多くが個人情報を出したがらない、支援がしにくい。
・家族は県外在住、帰省はほとんどない。
・医療制度の破たん、国の失敗を国民に投げつけてきた。在宅の入れ物はあっても中
身がない。なんとかしなくてはならない。
・治療優先の医療、生きるではなく、生かされている医療ではないか。
・介護の経験はなく大変さがわからないが、自身の手と口が使える間は生きたい。
・岡山は健康寿命が短い、健康づくりに力を入れてゆきたい。
・元気なうちは自身の健康を守るため地域活動に参加したい。
・横井などは半分都会・半分田舎。マンション住まいの者にとって日頃の声掛けは「お
せっかい」となり得る。「自助の徹底」が有効ではないか。「共助」は、いざと云
う時には機能する。
・「近所の力」「村」を作ろう。
おせっかいでも行動できる「近所」という考え方を浸透させるために「おやじの会」
を立ち上げた。月に数回の飲み会を開催。メンバーは55歳から78歳まで総勢27
名。いろんな職種の方が関わり意見の違いもあるが、互いによい勉強の機会になっ
ている。
・相談のあがった困難なケースの支援について民生委員全体会・小委員会にて相談・対応を検討し支援している。
・要支援台帳の取り扱いについて市に検討してほしい。記載に不備が有ったり守秘義務も課せられ活用ができていない。
  
その他の質問等
・病院の先生、特に若い先生は患者の目を見ないで診察する。
・待ち時間が数時間に及ぶ。予約の取り方は見直せないだろうか。
・薬の使用期限について。

○医療機関から
・通常30分に3人程度診察予約だが、それでは対応できないため現状6名程度の
 予約を受けている。昼食も摂らずに診察しているのが現状。
○薬局薬剤師から
・残薬整理 コスト意識を持つことも大切。
・残薬について医師に相談するとよい。

○医療機関:  
・地域の課題はそのまま病院の課題。同じ課題を抱えている。
  患者意識として「家族に迷惑を掛けたくない、しかしお金がない、行くところもな
い。」
 ・急性期病院に搬送されたら治療をトコトンやりつくし、とりあえず命を取りとめる。
 ・治療のゴール=生活の質ではなく、時に納得のいかない状態に陥ることもある。
 ・「どう生きたいのか」「どう死にたいのか」意志を伝えておく必要がある。
○包括:
・地域の繋がりが強い地域は健診率が高い。
・包括の知名度アンケート「50パーセントが知っている。」と答えた回答に対して、
こんなに地域に出ているのにあまり知られていない。現実問題として関わりを持ち
つながった支援の他に、つながらない支援もまだまだ有るのだと思う。

○行政:
・介護力強化が今後の地域包括ケアを推進してゆくためのキーワード
・高齢者福祉課 医療政策推進課 介護保険課の3課が合同でその専門性を活かし動
き始めたところ。地域の現状に合わせた政策を検討してゆく。

○医師会:
・地域の現状を知り「いかに人生、全うするか」「いかに幸せな地域にできるか」地
域住民・専門職・行政・医師会が共に考えてゆくべき大きな問題である。次回シン
ポジュムにて検討。

御津医師会地域医療学術シンポジュム:
日 時:10月11日16:00〜18:00
場 所:ロイヤルホテル
参加費:無料  
定 員:300名
         
次回予定   日時/会場  未定
                                               (連携室)

 

投稿日時: 2014年10月16日 (693 ヒット)


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