「見える事例検討会」講演会・体験会
日 時 平成26年8月2日(日) 14:00〜18:40
場 所 岡山医療センター 西館8階研修室
参加者
医療・介護関係者、岡山市、岡山県 計61名
(御津)駒越、大橋、森脇、難波晃、大森、みつネット:成広、地域連携室:森、事務局:岡田
目 的 相談援助技術の向上〜系統立てた包括ケアシステムの構築
今年5月 医療マネージメント学会にて発表された 【見える事例検討会】を開催。一部は約61名が参加。総論的な講義とワールドカフェスタイルにて演習事例に取り組み、二部は参加者を30名と限定し実際に動いているケースを提供していただき見える事例検討体験講座という企画。
約二時間かけて、ファシリ2名が提供者から情報を聴き取り枝葉を伸ばして情報を書き込んでゆく方法。配布資料なし、スパーバイザーなし、事例に関ってない人も参加。個人の視点から専門職の視点での解決の糸口を探るものとして始まった。(実際にはケースの理解、課題の確認、解決策アクションプランまで明確に示すもの)
多くの参加者が始めての体験であり情報の整理や理解に戸惑う感じもあったが、時間を掛けて情報を重ねてゆくことでダイナミックなマインドマップが完成した。
時間の関係上解決策の具体的な方法まで触れることは出来なかったが 支援の方向性 可能性については確認する事ができた。
見える事例検討会の開催の目的は3つあり、?課題の解決:事例の根底にある課題を明確にし支援の方向性を見出すこと。?援助技術の向上:包括的な視点をもち援助技術を高めること。?ネットワークの構築:検討会に参加し顔の見える関係から多職種支援ネットワークの構築。とされている。
講座も私たちの医師会エリアの関係者を中心に構成し体験。
事例提供者より、「人を寄せ付けない・多くを語らないケースだからこそ、しっかりと情報を集めその人を知る必要があった。気づけてよかった。マネーメントを振り返り新たな一歩を踏み出すに良い きっかけとなった」との感想が伺え、また参加者の多くから「有意義であった」との評価を得る事が出来た。
今回の研修企画を単発としないで地域の取り組として継続していく事が重要。一定期間経過した段階で再度、「事例のその後」として 報告会を企画したいと感じています。
アンケート回収(61名中44名)
1 テーマ・企画共に ・37名が良い ・共に悪かった 1名 ・無記入 1名
2 ・理解できた 23名 ・どちらかといえば理解できた 1名
3 ・今後役立つと感じた 32名 ・どちらかといえば役立つ 12名
4 ・有意義であったか 43名 ・どちらかといえば有意義 1名
(連携室)
投稿日時: 2014年09月01日 (863 ヒット)
第8回みつネット全体会議
日 時:平成26年7月17日(木)19:00〜20:30
場 所:岡山北商工会 会議室
参加者
大学・医療センター・中央病院・金川病院関係、岡山県・岡山市関係、警察・介護関係、町内関係、
(医師会)駒越、大森、難波、宗盛、みつネット:成広、連携室:森、事務局:岡田 計33名
1.事業報告、各事業の進捗状況
7/3(水)御津地区ケアマネ会
「ITによる情報共有について」みつネット事務局より
岡山市のモデル地区としてカナミックネットワークの使用を始めるにあたっての具体的な使用法の説明。
・みつチャンネルについて
「ITによる情報共有について」岡山市がモデル地区としてカナミックネットワークを使用。7/7に岡山市とカナミックネットワークとの契約が出来ているので、今後利用を促進していく予定。
・嚥下・口腔ケアチーム
7/4に宇甘川荘で出張研修会を開催。職員向けで行い今後も継続希望があり、内容等検討する予定
・認知症早期発見チーム
ツールについては運用について検討予定。
受診時に的確にBPSDの症状について説明できるように「脳の健康いきいきノート」の試験運用を開始している。反応も良好で今後各開業医の先生にも試験運用して頂く予定。
2.施設紹介
「養護老人ホーム 玉松園」
介護保険対応の施設ではなく「外部サービス利用型特定施設入居者生活介護」という施設。入所は市町村の措置でできる。現在満床。ショートステイ床が3床あって、これについては緊急避難的な事由で利用可能。
ヘルパーステーション、デイサービスセンターもあり、こちらは外部からの受け入れも可能。交流ホールなどの利用も可能です。
3.あんしん見守りシステム「おだやかタイム」紹介
坂野先生よりご紹介いただく。遠隔地から心拍、呼吸の見守りを行う事が出来るセンサーマット。「転倒して何時間も床で転んでいた」「介護者が外出時に不安」などの事例の不安を改善できる。岡山市の総合特区の貸与モデル事業。
ベットサイドタブレットを無償で貸し出しており、テレビ電話機能、モニター機能もあるので介護者、要介護者ともに満足度も高い。
4.御津地区のブランド力について考える
7つのグループに分かれKJ法でそれぞれのグループで御津地区の「良い点」「悪い点」について話し合っていただいた。
「良い点」としては自然が豊か、人情が厚い、野菜がおいしい、など。他には「保育園など充実しており子育てしやすい」などの意見もあった。
「悪い点」やはり高齢化、交通の便が悪い、など。他には「特徴が無い」などの意見が出ていた。意見をコア会議に持ち帰り、今後の活動に役立てる予定。
5.今後の予定
8/2 多職種による「見える事例検討会」講演会
9/6 楽しい老後を目指す晴れの国セミナー(専門職向け)
9/7 楽しい老後を目指す晴れの国セミナー(一般向け)
9/17 結城思聞(松倉悦郎)先生講演会
6.その他
岡山市より研修会のご案内
9/14 市民公開講座「在宅医療・介護を支える地域づくり」
8/2 ケアマネ協会、もも脳ネット共催「医療・介護連携ワールドカフェ」
次回全体会議 平成26年11月頃予定(場所未定)
投稿日時: 2014年08月18日 (762 ヒット)
北福祉区多職種連携ワールドカフェ
日 時:平成26年7月10日 19:30〜21:30
場 所:リーセントカルチャーホテル
主 催:岡山市、御津医師会・津高一宮ネット
出席者
医療、介護・福祉専門職、大学、行政等
(御津)駒越春樹、森脇和久、大橋 基、難波 晃、連携室:森、岡田
テーマ:多職種協働コア・ベストプラクティスを考える
105名を超える参加者を迎え大変盛況でした。岡大、保健所医療推進課、医師会が協働で「ベストプラクティスを検討」の段階からかかわらせて頂く中でいくつもの気づきがあり。専門職として重要な項目を細分化して評価を行うことで自身の強みも弱みも自覚することが出来た。また当日参加された方々からは「ベストプラクティスって何?」「質問項目が細かい」など不慣れな印象、戸惑いなど多少感じましたが、多職種が自己評価をもとに意見交換を繰り返すことでお互いの立場や役割を共有することが出来た。自己評価すべて「1」としている薬剤師になぜ「1」なのか伺うと調剤薬剤師なのでまだまだできることがあるのかもしれないが時間が足らない。一方「3」と評価した薬剤師は自分ができること明確にして地域に出かけて行っている。人文の出来ることを周囲にも知らせているとの事を伺う。確かに薬剤師に限らずその方の専門性を知り連携するのとしないとでは内容に大きな差が生じる。よい連繋で専門性の高い支援を繋ぎ、担当者自身も満足度の高い支援を提供するには役割機能の明確・共有化も重要だと認識した。また本日のワールドカフェで得た情報や結果から バランスよく効率的に業務が遂行できるようそれぞれが自己研鑽したり、専門職毎の傾向を把握することで有効な研修教育プログラムを組まれるかもしれないなど有効性の大きさを感じた。
(森)
投稿日時: 2014年07月31日 (1017 ヒット)
第1回津高一宮ネット全体会
日 時:平成26年6月19日19:30〜21:00
場 所:岡山医療センター西館8階会議室
参加者
(地域)三宅・菱川・林 (診療所)中村・上畑 (薬局)大呂・高木
(サービス事業所)橋本・小村・高瀬・宮元・宮地・板野
(病院連携室)黒原・横田・前田・津島・鷹取・大田原・山口
(行政)徳田 (包括)能勢 (御津ネット)大森・成広
(医師会)駒越・大橋・鳥越・難波 (事務局)岡田 (連携室)森
1 開会
2 自己紹介
3 事項
会の開催に当たり、みつネットと津高一宮ネットの成りたち、構成員の違いなど説
明。在宅医療推進という目的ははっきりしている。そのやり方は、医師会が中心と
なって地域や多職種、急性期病院などと連携しながら進めていくものである。その
ための会議を本日行っていますということを説明した。
?平成26年岡山県在宅医療連携拠点事業を継続して実施中
今年度の取り組みについて
・見える事例検討会 8月2日開催決定・参加者募集中
・エンディングノート上映会 9月 10月・公民館で予定
・岡山市訪問診療スタート支援研修事業(第1回キックオフミーティング)
50名参加
・御津医師会在宅医療を考える会開催 ・・12名参加
在宅に取り組む医師は確実に増えている。医師会としてはバックベッドの
確保や緊急時のバックアップ体制を作っていくこと、使えるツールを作成
することなどを考えている。
・ワールドカフェ開催について(主催:津高一宮ネット 岡山市 )
★ 申し込み僅かです皆様声賭けお願いします。
?話題提供
・第16回日本医療マネジメント学会学術シンポジウム 報告(鷹取氏)
急性期病院で前方連携をやっている立場での地域の入院要請に対する思い、
是非ベッドを確保しなければという思いと、どうして相談もなくそのような
患者さんを救急外来に送ってこられるの?という思いもある。話し合って限
りある資源を有効に使えるようにしたい。
【主なやり取り】
・2025年に向けて医療だけでなく、生活を支える介護も含め地域包括ケアが目指
す方向性。
在宅を選択肢として可能にするにはそれを支える医師の充実が課題。(駒越)
・治らない病気を持って在宅に戻る患者を支えるためには24時間365日携帯に出
る覚悟が医者に必要。(大橋)
・救急患者の受け入れは急性期診療の使命だが、ベッド確保上 患者の状態によ
り受け入れなど課題は多い。こちらから線を引くには問題がある。連携室間の
意見交換もできるよいのでは。(津島)
・重症度が高くても家にいたい人を24時間体制で支えていけるよう地域と連携
しながら訪問診療を進めてゆきたい。(中村)
・65歳以上の方の生活支援 看取りはもちろんですが 限界集落での最期・支
援についても考えてゆきたい。(能勢)
・医療の場では年齢で患者の命の長さを決められている。患者の暮らしや希望や
思いなど在宅をみている訪問看護を患者情報共有の発信源として活用してほ
しい。(高瀬)
・小規模多機能居宅は 通い・泊・訪問のサービスで柔軟に対応出来る。(小村)
・それぞれの役割理解と顔の見える関係は重要「在宅がん患者の想いに寄り添い
支援している。」バックベッドがあると安心。(橋本)
・医療ニースの高い方の支援が増えてきた。高齢者にどう寄り添うかケアマネは
人の命を抱え込むこともあり支援に迷う。正解はない。(宮元)
・昔は全快で退院だったが現在はそう長く入院させてもらえない。治らなくても
帰される。高齢者は健康や暮らしに対し不安をたくさん抱えている。医療だけ
では支えられない。地域で安心して暮らせるためにどうすれば良いか検討啓発
が必要。(菱川)
・介護予防や認知症予防も重要である。病院のベッドで死にたい意識は強い。(三
宅)
・高齢になれば近所の先生を頼りに必要があれば大きな病院に通院、入院をし治
療を受ける。町内には一人暮らしの人も多いので「町内で見てゆく心配り」が
必要。自宅に戻れば自分たちが地域で見守る。(林)
・高齢者に対する急性期の治療のゴールに迷う。できれば元の所に帰してあげた
い。(山口)
・急性期と医師会。医師同士の意見交換会を行い、中検若手医師の意識に変化が
見られている。(大田原)
・在宅看取りの経険のないスタッフが看取りをする。スタッフの啓発や課題は多
岐にわたる。客観的評価できる物差しが必要。(鷹取)
・薬剤師も安心手帳など作成し患者さんの意識を変える啓発活動について検討し
たい。(大呂)
・患者の不安に対して開業医のサポート・訪問看護師の存在をアナウンスしてゆ
きたい。(宮地)
・癌患者を在宅で支えるには、急性期医師と在宅主治医の対話が大切。やりっ放
しにならないように事例をとうして癌でも家で暮らしてゆける事を伝えてい
く事が必要。(大森)
・地域差や価値観の違はあるが病院との連携・診療所同士の連携を進めるために
歩み寄っていきたい。(鳥越)
・在宅支援薬局70軒が岡山市に認定され、岡山市在宅支援薬剤師としての活動
が始まっている。
・多職種連携・在宅での受け皿(人・施設など)を増やしてゆかないといけない。
在宅医療の流れや繋がりを市民や地区組織へ専門職と共に啓発してゆく。(徳
田)
・開業医も医療・治療だけでなく生活を診る時代(難波)
・急性期病と施設を行き来する患者さんに対して何が出来るのか、今の療養でい
いのか常に迷う。年齢だけでは量れない、在宅の情報をいただきたい。
・治療ゴールについて医師からの説明を受けて患者さんが選択できるよう情報提
供を行なう。地域連携室は院内で最も在宅に近い位置にある。(黒原)
・地域で生きている。出来るだけ患者さんの受け入れが可能となるようべットコ
ントロール頑張っています。(前田)
・医療現場への働きかけ皆さんと共に取り組んでいく。(津島)
4 閉会
次回予定
日時: 9月 11日(木)19:30〜21:00
会場: 岡山中央病院 2階セミナー室
投稿日時: 2014年07月14日 (789 ヒット)