みつネット第3回終末期ケア勉強会
日時 平成26年12月17日(水)18:30〜20:00
場所 国立病院機構 岡山医療センター西棟8階 大研修室
参加 約80名
テーマ3 「看取りのとき、家族や本人への助言」
演題:「“自分らしく生きる”事を支えるエンド・オブ・ライフケア」
講師:千葉大学エンド・オブ・ライフケア看護学
特任教授 長江 弘子先生
今回の勉強会は終末期における看護・医療の考え方について長江先生に御講義頂いた。講演の中では高齢者の終末期ではがんの他、慢性疾患や難病、その他の疾患をベースに持っていることがあり、単にがん患者を対象としたものとは限らないというお話がまずあった。そして、終末期という言葉がどのような状態を示しているのかの、また、終末期の医療の在り方としては「とことん治す」という事から「老いてもその人らしく最後まで生きる」ということを支える医療へパラダイムシフトの必要性のあることを話された。
今後展開する地域包括ケアの中でも何を大切にし、どう生きたいのかに視点を合わせた支援が必要で、大事な人との関係や出会う専門職との関係の中で、老いや死にどう向き合うかを感じ取ることが必要と話された。また、生きること、死ぬことについて、家族と話し合っておくことの重要性、また、医療チームとしては事前に本人の意思の確認を行い、家族や支えるチームで共有し確認しあうことが必要と話された
会場との質疑応答の中で、終末期をどう過ごしたいかという様な話し合いはどのように進めていくべきなのか、といった質問があり、時期としては一度危機を乗り越えた時が話しやすいのでは、またファシリテーターとしてはケアマネジャー、本人や家族から話すようにして、専門職の方はしっかり聞いて本人の希望を確認することが必要と話された。
今季一番の冷え込みとなった夜であったが80名近くの聴講があり、遠くは真庭市から来られる方がいるなど、関心の高さが伺われた。
(みつネット)
投稿日時: 2015年02月27日 (726 ヒット)