2月北区在宅医療推進協議会(津高・一宮ネット)
日時:平成25年2月14日19:30〜21:45
場所:中央病院2Fセミナー室
参加者:糸島、鷹取(済生会)、利根、黒原、黒田(医療センター)、土居(岡大)
菅野、廣岡(旭東病院)、太田原、山口、福場、中川(中央病院)
高橋、手島(ハッピイライフ操風)、津高、森下、歌野(愛あい会)
富山(民生委員)、川上(西警察署)、高木、高橋、大呂、弥園(薬剤師会)、
高塚、板野、宮本、仁井田(ケアマネ)原、清瀬、森(地域包括)、
松岡、和田、徳田、末石(岡山市)
森脇、大橋、深澤、清藤、原田(御津)、成広、富田(連携室)、岡田(事務局)
計42名
1.自己紹介
2.津高・一宮ネットの解説
3.意見交換
<緊急時の対応>
・ 在宅で亡くなられた方を発見した場合の対応について、西署の川上さんに警察の立
場からのお話をしていただきました。事件性の有無がその後の対応のカギであるが
判断に困るケースが多い。警察とすれば粛々と仕事を進めるが、情報は多いに越し
たことはなく、関係者やかかりつけ医がわかれば死亡診断書の発行となる場合もあ
りうる。24時間ルール(診察後24時間以内であれば再度診察しなくても死亡診
断書を発行できるというルール・・明らかに病死の場合に限るが)、それ以外の場合
は定期的に診察していて明らかに診療中の疾患で亡くなられたと考えられる場合は
診察の結果死亡診断書を発行してもよいことになっている。
医師の間でも誤解されている場合があり、警察署内でも周知していただけたら解決
が早まるケースもあるかもしれない。
・周囲の人が気付かないうちに亡くなっていた方への対応について、もしかしたら・・・
と心配をしても家中のカギが閉まっていた場合確認するまでに時間がかかりすぎ る。
緊急の場合はどうしたらいいの?
本人家族の同意がないと窓を壊して室内に入ることは犯罪となる可能性がある、た
だ、明確に今はいらなければと判断されれば許される場合もある。この辺りは次回
弁護士の方の参加があれば確認する。
⇒岡山市が推奨している「緊急通報システム」や「安心カプセル」の普及を進めて
いけば、スムーズに発見にたどり着けるようになると思う。緊急システムの契約の
中に緊急時は侵入してよいという条項がある。
・ただ、都市部へ行くと地域同士のつながりが希薄な為「緊急通報システム」が普及
しづらい状況にある。
・ケアマネジャーと契約する際に異変を感じた際に家へ入ってもよい権限など契約書
に記載することができたら楽になるかもしれない。
・発見された遺体の既往歴などを確認する為に主治医と連絡をとりたいが、主治医
が見つけづらいこともあり、また見つかってもあまり関わりたがらない事が多い。
・救急で運ばれた本人がどこに行ったか分からず、病院にと言わせてもプライバシ
ーの問題だと言って教えてくれない為、地域で活動している方としては心配する
ことが多い。
・いずれにしても日頃からの情報交換が大切。孤独死を無くすには民生委員さんな
ど地域の方の協力が欠かせない。
<認知症>
・認知症が疑われる近所の人を近所で見守れる地域ネットワークがあれば認知症の 人
も家で生活しやすくなると思う。
・困難事例は本人・家族からヘルプの声が上がらない場合。周囲は振り回されるだけ、
何か良い方法はないかと考えるが、難しい。成年後見制度もあるがそれなりに豊か
な人でないとその制度の恩恵にあずかれない。
施設入所も本人家族が望まない限り進まない。また、金銭的な問題もあり入所の難
しいケースもある。
<サ高住>
・低所得者が入居できる施設も限られているが、高所得者が自分の希望する最期をむ
かえられるような施設も不足している。
・施設の人にならないということが重要。自分で決められるということ。介護サービ
スも医師も食事も・・
・ただ、施設の運営にはお金は必要で6万円では運営は難しい、本人の希望と金銭が
つながらないことが多い。
・先進的な地域ではNPOとかボランティアが関わることで低料金で利用できる施設
もできている。
・岡山の地でもできないことはないだろうが・・・はたして・・
<その他>
・金銭管理や契約を結ぶ際に後見人が必要。医師が認知症を疑った時点で包括に連絡
をくれたら対処がしやすい。
まだまだネットワークとしては十分ではないので、さらに多くの方の参加をお願いしたい。
来年度になったらいろいろなケースカンファランスができると具体的に問題点と対
策が明確になると思われる。ぜひケースの提示を考えていただきたい。
(地域連携室)
投稿日時: 2013年03月25日 (1088 ヒット)