岡山県医師会主催・県民との座談会「会長がゆく!虹色サロン」開催
日時 平成30年9月13日(木)14:00〜16:00
場所 岡山市北ふれあいセンター第1・2・3研修室
参加 岡山県医師会:松山正春県医師会長、大橋基理事
御津医師会 :中山、駒越、難波晃
各町内会長、愛育委員、栄養委員、民生委員、
北包括支援センター高松分室担当者 計29名
地域の人達に岡山県医師会への理解を深めてもらおう―松山新体制の新しい試みとして第1回の移動会長室、その名も「会長がゆく! 虹色サロン」が平成30年9月13日(木)、岡山市北区谷万成の北ふれあいセンターで御津医師会地区の町内会長らを集めて開かれた。テーマは、今注目されつつある「アドバンス・ケア・プラン(ACP)」。
まず、松山会長が「参加の皆様は、岡山県医師会について十分理解していただいているでしょうか。今回の、移動会長室の試みは、地域の方々に岡山県医師会への理解を深めていただきたくて今回が初めての開催となります。医師会は、郡市等医師会、岡山県医師会、日本医師会と3層構造になっており、皆様方は郡市等医師会とのお付き合いが深い、特に御津医師会の先生方とはいろいろな場で密に連携しておられます。今日は岡山県医師会のことも少し知っていただくために、ACPを一つの切り口として皆様のご意見を聴かせていただき、私たちとともに勉強することでACPを深化させていけたら幸いと考えています。このような試みを『禁煙』についても行います。清水副会長が担当されています。また、ここにお伺いするかもしれません」と挨拶。続いて参加者の自己紹介があった。
大橋理事が「人生の最終段階の医療について、患者と家族、医師、医療・介護従事者らが対話を重ね、将来の治療、ケアの方針を決めるACPは、患者の希望や価値観に沿った人生の最終段階の生き方を具現化し、尊厳ある生き方を実現する取り組み」とし、終末期医療の現場で広がりつつあるACPの経緯と背景、リビングウイルとの対比、普及・啓発の進め方などについて説明があった。
座談会では、西日本豪雨被害の影響は御津医師会の地域でもあり、床上浸水や床下浸水が発生、災害時の対策や緊急時の対応について多くの発言があった。その上で、▽人生の最終段階の医療や過ごし方については、改めて考えてみたい、▽看取りの体験があり、自分の最期のイメージはできているので、人に迷惑をかけずに最期を迎えたい、▽安楽死を望む、▽地域での独り暮らしの人をどう支えるのか、緊急時にはどのようにすれば良いのかに腐心している。自らは健康寿命の延伸に頑張っている、▽嫁いでから毎年正月、義父が身の処し方を話してくれたので最期は余り悩まず対処できた―などの意見が出た。
県医師会側としては、「いざという時はかかりつけの医師であり、医師会としてもかかりつけ医の研修会など積極的に行っている。是非、かかりつけ医を持ち、日頃からいろいろな問題を相談してほしい」と改めて要望した。
閉会挨拶で松山会長は「繰り返しみんなで話し合い、その人にとって最善の医療やケアを考えることが大切」と締めた。
投稿日時: 2018年10月22日 (739 ヒット)