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2022年 6月 巻頭言

巻頭言

 

―感謝と今後の課題―

 

    令和4年 5月    
    御津医師会長 中山堅吾


 皆様のお陰で大したストレスもなく2期4年間会長職をさせて頂きました。普通、なかなか行政の方や県医師、他医師会の先生、また病院の院長先生と親しくお話しする機会は少ないのですが、この4年間色々な方とお付き合いが出来、人生の中で貴重な体験をさせて頂き有難うございました。
 当医師会は旧御津医師会に吉備医師会の高松・足守地区が合併しており、この4年間は高松・足守地区が医師会長職をしましたので、そろそろ旧御津医師会の先生と会長職を交代する時期かと考えます。また、青木さん、中原さんの事務局が大変しっかりしてきており、ほぼ任せておけば問題ないレベルとなっております。私はこの事務局コンビがいたから大きな問題もなく4年間医師会長を務められたと思っており、おふたりには感謝しております。医師会事務局は医師会の運営はもちろん医師会員にとっても大変重要で、今後も優秀な事務局は必要です。そして、先生方からのご要望の中で私にとっては最後の懸案だった“1医師会1当番医”という当番医問題も解決したので、会長職に区切りをつけさせて頂きました。私が洪水やコロナ禍の中で何とかやれたのは、副会長の先生方や理事の先生方が各方面で頑張ってくださったのが大きかったです。コロナ関係でほぼ毎週の様に会議に出席して頂きました宗盛先生を始め理事の先生方皆様に改めて感謝申し上げます。
 当医師会のこれまでの主な事業について、改めていくつかをご説明しておきます。まず、有事医師派遣制度は先生方のご協力もあり大変良いシステムにて継続させて頂きました。今後とも各病院の先生方また会員の先生方のご協力を宜しくお願い致します。夜間電話相談や連携デスクは医療状況の変化に伴い利用が減少したため、また一部の先生等のご負担を軽減するために一旦終止させて頂きました。連携デスク検証会議は各病院の先生方や地域連携室の方と意見交換する貴重な場であり、病診連携の一つの在り方として大切な会だと考え、名称を“北部地域医療連携協議会”に変え森脇先生に運営をお願いして続けております。各病院の本音に近い話も聞けて大変興味深い会だと思います。これからも年2〜3回程度開催しますのでぜひ多くの先生方にご参加して頂きたいと思います。
 事業ではありませんが、県医師会ブロック理事では備前ブロック(御津、玉野、赤磐、和気、邑久医師会)代表として当医師会の大橋基先生がご就任(3期目)されておられます。大橋先生、ご苦労様でございます。引き続き県医の情報を宜しくおお願い致します。
 さて、医師会については先生によって様々な考え方があるかと思いますが、私の考えとして地区医師会は公益法人ではないし、まずは医師のための利益団体としての組合だと考えています。ご存知の様に医師会では行政との各種交渉や予防注射、検診等の集合契約をしたり、行政等からの情報で必要なものを選別、吟味し各医療機関に配信したりしており、現在のところ特に開業医においては仕事をする上で必要な組織です。とは言え、学校医、産業医、介護認定審査会委員等々の公的な仕事も地域の先生方が頑張ってされておられますし、また地元住民の方々や介護関係の皆様を対象としたシンポジウムやフォーラム(担当難波(経))も開催し、地域包括ケアシステムの理解や普及にも力を注いでおり、地区医師会として地域に対しての活動も十分に行っていると思います。
 今後の医師会運営の問題は、一部の先生方にご負担をかけるのではなく、いかに多くの先生方に医師会の運営に加わって頂くかであると考えます。そのためにはどうするかということを会員の皆様で考える必要があります。役員を順番性としたこともありましたが、数だけ合わせても却って一部の役員に負担がかかるだけでした。また、以前医師会役員の報酬制を提案したのですが、反対の先生もおられ、まだ結論が出ておりません。これまでは無報酬が当たり前でしたが、時代が変わり先生方の考え方も変わってきております。役員は貴重な時間を割いて会員のために働いており、岡山市医師会は勿論ですが岡医連でも3医師会が金額は異なるものの役員報酬を払っております。今後はさらに役員の負担が大きくなってくると思いますので、わずかな額でも報酬制にした方がいいと考えております。
 簡単ではございますが、会長としての最後の“巻頭言”を皆様への感謝と医師会への思いとして綴りました。会長辞任後も御津医師会に出来るだけ協力していく所存でございますので、引き続き御津医師会の運営にご協力を宜しくお願い致します。

 

* 私事でございますが、「気は長く心は丸く腹立てず」の格言をつぶやきながら仕事をしている毎日ではありますが、せっかく医者になったので、多少ボケても80歳台くらいまでは現役で頑張ろうかと思っております。
 いずれ80歳以上の“御津医師会超高齢医師の会”でも作りましょうか?開業医の高齢化も今後の大きな問題ですね。
 

投稿日時: 2022-06-01 09:00:00 (162 ヒット)


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