2010年5月 巻頭言

                                                       御津医師会会長 難波 晃
平成22年度御津医師会総会も無事終了し新体制が発足しました。
御津医師会は2年前から「医療現場を守る」相互扶助の精神を支柱としその活動を展開してきましたが、今後の医師会の方針としても、総会の席でも申し上げた如く、基本方針に変化はなく、この精神の実現をテーマとして活動してゆきたいと思っております。その中でも本年新たに加わったものとして「認知症地域支援」「生活困窮者無料・低額診療」の各プログラムがありますが、「認知症地域支援」に関しては、今後ますます高齢化する社会の中で、誰もが安全で安心できる生活を維持できるための地域ネットワーク作りを、各町内会とも連携をとりながら、御津医師会として独自に構築していかねばならないと考えます。岡山市が現在進めつつある地域ケア会議とのすり合わせも必要かもしれません。2番目の「生活困窮者無料・低額診療」プログラムに関してもその実施のため早急な内容の設定、システム作りの必要があります。
さらに目の前に差し迫った課題として今月16日の「発熱外来訓練」、また6月19日の「御津医師会学術シンポジューム」開催計画がありますが、恐らく地区医師会単位主催では全国初の試みではないかと思われます。会員の先生方大勢のご参加があって、またこれまで2年間友好関係を培ってきた町内会等地域との連携が十分に発揮できて初めて意味のある行事となると思われます。先生方の積極的なご参加をお願いいたします。
私事で恐縮ですが、小生の趣味として長年やっているものに音楽があります。音楽をつくる作業はその旋律をたどるだけでなく、音源が多数の場合、和音の構築や全体のアンサンブル等微妙な調整があり困難を伴いますが、高度な音楽になればなるほどその作業は難しいものとなります。しかしそれらの作業がすべて纏まり一つの意志のある音、旋律として人の耳に達した時、そこでは非常な達成感、高揚感を得ることができるわけで、御津医師会も各方面とも協調し、信頼に基づいたアンサンブルをやっていきたいと思っております。
今後2年間、御協力よろしくお願い申し上げます。

投稿日時: 2010-05-13 17:36:11 (2370 ヒット)


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