2024年3月 巻頭言
巻頭言
御津医師会理事 久保 俊英
この会報が出るのは3月初旬と思いますが、末日をもって岡山医療センターを定年退職いたしますので、少し早いですがこの場を借りて退職のご挨拶とさせて頂きます。
岡山医療センターには2003年に小児科医長として赴任、2019年に院長になると同時に御津医師会理事として理事会に参加させて頂いております。あまりお役に立てていませんが、私的には楽しく過ごさせて頂いています。院長としての5年間大変お世話になりありがとうございました。
4月からは新見公立大学で教鞭をとることになります。約3年前から、公文学長(元岡山大学泌尿器科教授)、小田副学長(元岡山大学保健学科教授)より、公文学長の後任になるよう誘われておりましたが、いろいろ悩んだ結果昨秋お受けすることに致しました。学長職は代々岡山大学医学部教授が退官後引き継いでいるところに、私のような浅学菲才の者に務まるのかという不安が大きいのが本音です。ましてや、自身が経験していない大学院も設置されています。しかし、大恩ある小田先生からのお誘いであること、5年間岡山医療センター附属看護助産学校の校長も務めて来て、学生教育に大変魅力を感じていることに加えて、最後の決め手は、未知への挑戦が受諾の理由となりました。この歳になって新たな挑戦の機会を頂くことは大変な光栄なことです。まずは学生の講義をしながら、地方の大学に求められていることは何かを知り、大学運営の勉強をしてから引き継ぐことになります。
ただ、医療への未練はもちろん残っています。小児科医として内分泌医としての達成感はまだ得られておりません。幸い、医療センター小児科の方から、引き続き外来応援を依頼されておりますので、週2回の専門外来は継続する予定です。また、姉妹病院である南岡山医療センターから重症心身障害児者棟の回診を頼まれており、週1回はそちらへの応援を行う予定です。
とはいっても、現在に比べればかなり時間的に余裕が出てくると予想しています。山歩き、サイクリング、古寺巡礼といった自身の趣味を楽しむとともに、殊勝にも少しは嫁さん孝行をしないといけないかなと考えています。また、以前にも書かせて頂いた、岡山キワニスクラブ会長として、子どもたちへの社会奉仕活動に今まで以上に力を入れていきたいと思います。
私も高齢者の仲間入りですが、娘が一緒に歩くのを嫌がらないように、イケジジイを目指して、前を向いていつまでもactiveでありたいと思います。
投稿日時: 2024-03-07 15:25:29 (436 ヒット)