2017年10月巻頭言
巻 頭 言
未来予想図i
御津医師会副会長 大守 規敬
来年度、2018年度は、診療報酬・介護報酬の同時改定だそうです。そろそろ、その概略が垣間見られる頃かと思います。思えば、私が開業してから、いえ、医師になってから、医療を取り巻く状況は、この様な改定を繰り返し、随分と様変わりしてきた様に思えます。
ふと、10年先はどうなっているのだろう、と考えることがあります。本当は3、4年先も見通せないのかもしれません。けれど、敢えて、希望と不安、可能性の高いもの低いもの、期待と懸念を織り交ぜ、ほど近い未来予想図を書いてみました。
・まず、今話題の、遠隔診療が、本来、離島・無医僻地のためのものが拡大使用されるようになり、対面診療の基本が崩れる。悪用されることも生じ問題となる。またIT企業ばかりが儲けることとなるのかな。
・原則後発医薬品を使うことが義務付けられ、新薬の開発不能に。輸入とその模倣のみに。
・医療機器・手術ロボットはすべて音声認識。現場にそぐうのか?
・患者情報は一台のタブレット、いや一枚のカードですべて管理されクラウド化。保険者による「個人の行動変容」にどんどん利用される。結果にコミット(介入)する。マイナンバーが活かせたね。
・がん検診は血液の一滴のみで診断・リスクの判定まで出来、リスクに対して遺伝子治療。
・すべての疾患の予防に腸内細菌のコントロールを行う。
・生活習慣に起因するものは自己責任とされ、一部給付をはずされる。米国に追従か!
・診療、手技、施術の多くに資格・基準を求められ、開業医でさえ、家庭医や総合診療医としての資格、認定、試験、更新等が必要となってくる。もう大変です。
・IT化・AI導入はますます加速し、保健指導・介護認定・ケアプラン作成もAIがこなし、更には、診断や保険審査までAIが・・・
・介護では、一部有料(自己負担)のサービスが拡大。介護補助ロボット・無人ロボットセンサーが御活躍。
こんなの妄想だ、でたらめだと言われるかも知れません。しかし、まだまだ続く少子超高齢化と財源の問題から、国民負担の軽減の名のもと、少しずつ変わり、変えられていくのでしょう。なんで変わるのかと不満を言っても、昔は良かったと嘆いても詮無いこと。受け入れ、対応してゆかねばなりません。
しかし、変わらないもの、変わってはいけないものもあります。我々医師、医療人として人・患者さんと向き合う心・心構え。そういった基本的なことは守りたいと思います。
今日までの、世界に向けて誇りにもできる日本の医療・医療制度・医療水準・地域医療は、大きな柱で支えられていました。すなわち、国民皆保険制度・出来高払い・フリーアクセス・自由開業制などです。これらが損なわれないように願うばかりですが、どうでしょうか?無理でしょうか?
なお、タイトルが、未来予想図�機覆い繊砲砲澆┐燭�もしれませんが、「医療」のi(あい)のつもりです。
投稿日時: 2017-09-27 12:40:35 (864 ヒット)






