2013年12月巻頭言
御津医師会会長 森脇和久
本年もあとわずかとなり、慌ただしい日々をお過ごしのことと存じます。
会員の先生方には、一年間医師会活動にご協力頂き誠に有難うございました。厚く御礼申し上げます。この一年を振り返ると共に、今後の問題点を思いつくままに述べさせていただきます。
1.一般社団法人御津医師会の発足
4月1日より新法人として、一般社団法人御津医師会を発足することが出来ました。新法人移行委員会の先生方には、何度も何度も会議に出席して頂き立派な定款を作成していただきました。この委員会を通して、“医師会とはなんぞや? 医師会活動の意義は?医師会活動の財源は? 会費・理事定数はどの位が妥当?”といった様々な疑問、問題点を投げかけてくださった先生方お疲れ様でした。明確な答えは出ていませんが、今後の課題として考えていきたいと思います。
2.赤磐・北児島・御津三医師会合同「有事医師派遣制度」
我が医師会で最も誇るべき「有事医師派遣制度」の趣旨をご理解頂き、赤磐・北児島医師会の先生方ともこの制度を共有し、運営できるべく調印式を執り行いました。地域医療を担う地区医師会にとって画期的な、誠に力強い出来事であったと思います。
11月末には、赤磐医師会から早速この制度の利用要請があり、御津医師会の先生方も駆けつけられました。ご参加いただいた先生方のnoblesse oblige精神に敬意を表するものです。
3.在宅医療連携拠点事業
岡山県から受託したこの事業につきましても、皆様方には大変なご努力をいただきました。「平穏死10の条件」の長尾和宏先生、静岡がんセンター総長山口建先生、鹿児島在宅医中野一司先生方をお招きしての講演会、“みつネット”“津高・一宮ネット”
“吉備中央町ネット”での毎月一回の多職種連携のための会議、岡山医療センターの先生方との「在宅医療に関する意見交換会」、いずれも在宅医療推進のため頑張っておられる御津医師会の先生方・事務方の皆様には、大変な刺激となり勉強にもなったと思います。今後この事業をどのように展開・発展させていくか、この事業で立ち上げた「御津医師会地域連携室」をもっと強固な存在価値のある組織にし、在宅医療推進のための起爆剤にするためにどのように運営していくか、皆様方のご意見を是非お聞かせください。
4.その他
第5回御津医師会「地域医療」学術シンポジュムも例年にも増して盛大に行われ、地域の皆様と「在宅医療」に関する情報を共有できたものと思います。また、現在岡山県栄養士会と共同で「地域の糖尿病教室」、「在宅医療における栄養管理」という二つの事業も進行中です。ご協力いただいている先生方よろしくお願いいたします。
以上、今年も「在宅医療」・「地域包括ケア」といった「地域」、「地域」に明け暮れた一年でした。会員諸先生方にはご満足いただけていない点も多々おありであることも重々承知しております。しかし、先生方の後ろ盾なしには何の活動もできません。そのあたりをご理解いただき、来年もご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
皆様どうぞ良い新年をお迎えくださいませ。
投稿日時: 2013-12-02 11:57:29 (964 ヒット)