2011年12月巻頭言
巻 頭 言
御津医師会会長 難波 晃
今年は3月11日の東日本大震災に始まり本当に災害の多い年でした。地震に引き続く大津波、原発事故の追い打ち、また9月の台風12号、15号による紀伊半島を中心とする被害、更にはタイの洪水による被害も現地の方は勿論、日本企業も大きな被害がありました。また欧州ではギリシャから始まった経済破綻はすでにイタリアに飛び火し、スペインも巻き込み次々に拡大、アメリカも不況と、世界的な恐慌に発展していきそうな勢いです。TPP問題も含め日本の今後はどうなるのでしょうか?
御津医師会は、まずまずさほど大きな問題も起こらずこの1年を過ごせたのではないでしょうか? イベントとしてはやはり第3回地域医療学術シンポジュムの開催が挙げられます。私たちはこれまでのシンポジュムにおいて、まず第1回では地域医療に関して御津医師会の計画した9つのプログラムの内容、進捗具合について説明し、第2回においてはクリティカルパス等も含めた病診連携について話し合いました。第3回目の今回は「認知症を地域でいかに支えるか」をテーマに開催しましたが、内容は5人のコメンテーターの方々からそれぞれの専門分野の貴重なお話をいただき、活気溢れる会になりました。
又引き続いての報告と感謝の夕べも、深澤理事たちのロスペセス・クァルテットの活躍があり、終始なごやかな雰囲気で過ごすことができました。
シンポジュムの開催には介護関係、薬剤業界の方々にも大変なご協力をいただいておりますが、多くの地元住民の方々のご協力なくしては開催は不可能です。地域医療を大事にしたい御津医師会として、今後最も大事にしていかなければならないものは、こういった地元の方々との更なる連携、信頼関係の強化だと考えます。新年度に向けて地域医療の充実を図り、なお一層の努力をしていきたいと考えます。
会員の先生方のご協力を何卒宜しくお願い申し上げます。
投稿日時: 2011-12-03 14:10:55 (2275 ヒット)