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2016年6月巻頭言

                    御津医師会会長 大橋  基 
5月21日の総会で会長就任を承認いただきました。感謝いたします。 
高齢化が進んで、治らない病気が増えてきましたし、病状は改善してもADLが低下したり、認知機能が低下する事も生じるようになりました。そして救急搬送される高齢患者さんの急増により急性期病院は疲弊してきています。
5月10日に森脇先生が済生会病院で話された”生活を分断しない医療”という21世紀型の医療概念が必要になってきていると思います。
3月に出された日医の【平成26・27 年度− 介護保険委員会答申−生活者を中心においた地域医師会と地域行政による多機関・多職種連携「プラットホーム」」の構築】という報告書にもこう書かれています。『”入院医療機関の役割”入院治療においては、入院前から「かかりつけ医」との連携を意識して、退院後は「かかりつけネットワーク」に託すことをしっかりと家族や本人に確かめながら、適切な入院計画を立てて受け入れる仕組みを確立していくことが重要である。「入院時( もしくは入院前)から退院支援」をキーワードに、速やかに生活の場の「かかりつけネットワーク」に帰すことがゴールである。急性期医療の充実と共に、より患者が生活する地域での医療・介護の充実が重視され、医療機関の連携や医療から介護へのバトンタッチではなく、地域での生活に戻すためのQ OL の向上を目的とした新たな体制づくりが必要である。転院する場合も、転院先での治療継続のみならず、地域生活に戻すといった目的を明確にして、転院先だけでなく、その医療機関が地域のネットワークとの連携を考慮して退院支援を行う必要がある。』
受け皿のかかりつけネットワークが必要です。御津医師会としましてもかかりつけネットワークづくりを進めていきたいと考えております。 ご支援のほどよろしくお願いいたします。
 

投稿日時: 2016-05-31 11:05:46 (824 ヒット)


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