新年度 ご挨拶
御津医師会 難波 晃
新年度となりました。昨年12月5日の御津医師会臨時総会において次期会長に御指名いただいたものとして、少し今後の抱負、方針について述べさせていただきます。
御津医師会は2年前、菅波先生が会長に就任された時点で、その内容、面目を一新しております。すなわち「見捨てるなその命」のスローガンのもと、御津医師会員の団結を図り、地域医療を守るべく総合扶助プログラムが掲げられ、その内容が少しずつではありますが実現されております。プログラムには2年前新執行部発足の時点で7つ、すなわち?緊急蘇生対応プログラム、?夜間診療輪番制プログラム、?病診連係プログラム、?地域連携・社会教育プログラム、?プライマリーケアー研修医受け入れプログラム、?限界集落医療対応プログラム、?有事医師派遣プログラムがあります。?夜間輪番制ではすでに開始1年半が経過し、各地区町内会との連携もスムースに継続されております。今後一層の浸透普及が期待されますが今年からはそれなりの報酬支払いも考慮されております。?病診連携としてはMDS勉強会、認知症勉強会、さらに岡山医療センターと連携しての糖尿病懇話会の開催等、介護面も含めた連携、知識の充実に努めております。また来る5月16日には御津医師会主催、発熱外来の対応訓練が予定されています。この訓練実施については2年前の時点、強毒性鳥インフルエンザの発生がマスコミ等で話題になった時すでに考えられておりましたが、現時点においても1地区医師会が主体となり訓練が実施されることは全国に先駆けたことではないかと思われます。また岡山空港での飛行機事故発生時の対応についても、地元医師会として、その初動対応等検討がなされています。
このように各プログラムにつきそれぞれに実現化しつつあるわけですが、今年はさらに2つのプログラムが加わりました。1つは認知症地域支援プログラム、2つめは生活困窮者無料・低額診療プログラムです。御津医師会は幸いにも医師会先輩の先生たちのご尽力で、ある程度の資金的余裕もあります。今後法人としての医師会のあり方も考えていかなければなりませんが、その資金の使用法として、これらプログラム実現のための資金に充てることもまた有意義ではないかと思われます。更に今年は御津医師会会員から県医師会に理事を送り出すこともでき、一層地元地区医師会として内容を充実させていくことも必要です。
今後2年間御津医師会のかじ取りをさせていただくことになりましたが、不肖私にとりましては本来大変荷が重いものです。しかし御指名をいただきました以上、今までの2年間菅波体制下で培われたノウハウをもとに、これらプログラムの実現を基本線にして今後の御津医師会の充実をはかるべく一心に努力したいと考えております。会員諸先生方のご指導ご鞭撻何卒宜しくお願い申し上げます。
投稿日時: 2010-04-03 12:54:04 (2648 ヒット)