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2012年3月 巻頭言

                                                                                             御津医師会会長 森脇和久 
 「春は名のみの風の寒さや・・・・・・・」、まだまだ寒い日が続いておりますが、会員の先生方は如何お過ごしでしょうか。
 新法人移行の手続きも無事終了し、4月1日に登記可能となりました。
 後藤税理士様、事務の岡田さん、鳥越先生をはじめ新法人移行委員会の先生方、夜遅くまでご協議頂き誠に有難うございました。厚く御礼申し上げます。移行後も様々な問題点が残されていますが、いまは安堵の気持ちで一杯です。
 さて「在宅医療の推進」に向けての医師会としての取り組みについてですが、現在、御津医師会地域連携室が中心となって、?「みつネット」、?「津高・一宮ネット(仮称)」、?「吉備中央ネット(仮称)」の三つのネットワークを構築し(吉備中央ネットは進行中)、多職種連携による情報交換の場として着々成果を上げています。
 これらのネット会議に出席して感じられるのは、「地域包括ケア」、「地域の再生」あるいは「地域づくり」といった地域の福祉、介護、医療を統括し、問題点を解決するために地区医師会の役割がいかに大切であり、期待されているかということです。地域住民の多様なニーズ、個人主義的傾向による近隣との人間関係の崩壊etcにより、公的な介護・医療サービスのネットから漏れたいわゆる「困難事例」の報告をケアマネさん達から受けます。このとき、行政、警察、民生委員、地域包括センターといった方々にも参加して頂き、専門職による「困難事例解決チーム」を形成できるのは地区医師会がもっとも適していると考えます。
 「相互扶助精神」を唱える御津医師会会員の長として、「医師会は医療専門職の集団として、その他の専門職との連携を深めつつ地域医療に貢献すると同時に、日々の診療を通して『おたがいさま』という地域近隣住民との相互扶助による支えあう地域づくりに一役買いたいものだ。」と考える今日この頃です。

投稿日時: 2013-03-01 15:55:41 (941 ヒット)


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