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2011年3月巻頭言

                                              御津医師会副会長 鳥越 昇一郎
先週は珍しく雪が降りましたが、一変して暖かい日が続いております。会員の皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。
この冬流行が心配されておりましたインフルエンザにつきましても、有症状者は昨年度の二割程度と報告されており、それ程の拡がりはみられていない様です。近くの平津小学校でもこれまで一学級閉鎖があったのみと伺っております。このまま終息を迎えることができればと思います。
先日の塚本先生の厚労省の国民健康保険(市町村)財政状況速報によりますと、全国で保険料滞納は453万世帯にのぼっており、約1,000万人が既に無保険状態と推測されるようです。一人ひとりの国民にとって安心、安全と信頼の社会システムの原点である国民皆保険制度の崩壊です。これも長年にわたる社会保障への財政支出削減策の影響でしょう。御津医師会の相互扶助プログラムNo.9 生活困窮者無料・低額診療プログラムの具現化がまさに現実味を帯びてきています。
またNo.8には認知症のプログラムがあり、その診断、治療と日々の診療現場では諸先生方も御苦労されておられることと存じます。思い込み等で高齢者の方に礼を失することのないようにしたいものです。最近ハッとさせられた詩があります。92歳から始めた詩を白寿に処女詩集「くじけないで」として出版され、人々に生きる夢を与えている柴田 トヨ 氏の一編を紹介します。

        “先生に”
        私を
        おばあちゃん と
        呼ばないで
        「今日は何曜日?」
        「9+9は幾つ?」
        そんな バカな質問も
        しないでほしい
        「柴田さん
        西条八十の詩は
        好きですか?
        小泉内閣を
        どう思います?」
        こんな質問なら
        うれしいわ

 難波先生が会長となられて一年が経過しようとしています。多忙な中をご尽力されています。来月から二年目に入ります。

投稿日時: 2011-03-01 16:43:47 (2153 ヒット)


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