2026年5月 巻頭言
巻頭言
御津医師会副会長 金重 総一郎
新緑が目にまぶしい季節となりました。先生方におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
当医師会圏域におきましては、高齢化率が高く、高齢者の医療・介護連携は喫緊の課題となっております。岡山中央病院では2024年4月から老年内科を開設、2025年4月からは、難波会長のご尽力の元、岡山大学病院総合診療科に協力を得て「御津地域総合診療医学講座」を立ち上げ、総合診療科として地域高齢者を支える取り組みを開始しました。本年4月で1年を迎えましたので、この場をお借りして、御津地域総合診療医学講座2025年度の診療実績をご報告いたします。
まず、紹介患者さんの数ですが、合計215件の患者さんを外来へご紹介いただき、72%の患者さんが入院となっています。
入院患者さんの数は451人で、紹介率は44%(入院後紹介を含む)、平均年齢は79.6歳でした。6割弱の患者さんに退院支援介入が必要でした。

全体の平均在院日数は14日で、新たに退院先の検討を要する患者さんでは21日でした。疾患別では、肺炎(COVID-19感染を含む)が35%、尿路感染症を含む感染症全体で約50%を占めております。また、圧迫骨折など手術は不要であるもののリハビリを必要とする整形外科的疾患が約10%でした。
入院前後の生活場所については、入院前に自宅で生活されていた患者さんが77%で、そのうち85%が再び自宅へ退院されました。一方で、老衰等によりお看取りとなった患者さんも21名おられました。
かかりつけの先生からご紹介いただいた患者さんは、可能な限り紹介元のかかりつけの先生にお返しするよう調整しておりますが、やむなく施設入所となったり、お亡くなりになる患者さんもおり、実際にかかりつけの先生にお返しできた患者さんは70.6%でした。
教育面では、研修医の指導を行い、学会発表も1件実施することができました。卒前教育として、岡山大学医学部選択臨床実習生(総合内科枠)も1人受け入れることができました。
今後も高齢者医療はさらに複雑化し、老々介護や独居高齢者の増加が見込まれます。地域を支えておられる先生方と意思疎通を図りながら、介護領域の方々とも連携を深め、患者さんが安心して療養できるよう支えてまいりたいと考えております。
投稿日時: 2026-05-07 11:14:24 (5 ヒット)






