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2016年5月巻頭言

           「距離は縮まったか」

                                                                    御津医師会会長  駒越春樹
合流後初めての役員改選がおこなわれ、3月5日の御津医師会臨時総会で20名の新理事が承認されました。中山堅吾、深井待子、宗盛真、中村毅の各先生が新任の理事として選ばれました。さっそく新理事での理事会が開催され、代表理事は大橋基先生に決定しました。続いて4人の副会長が選ばれ、塚本真言、大守規敬、中山堅吾、難波経豊先生が会長を支えることになりました。正式な就任は5月21日の定時総会後になります。この2年間の活動の中で、御津医師会が人材の宝庫であることを再確認させてもらいました。そして今回若い方の参加が増え、今後の御津医師会の運営がより良いものになっていく可能性を感じています。若い力に大いに期待し、応援していきましょう。
ところで、私たちの医師会の会員同士の距離は縮まったのでしょうか。総会、合流を祝う会、在宅医療を進める会、夏のビアパーティー、シンポジュム、報告と感謝の
集いなどを開催し、また有事医師派遣制度での助けあいもありました。しかしまだまだ参加者は限定されています。今後、理事等の役をしていない方もより参加しやすい
集える場が必要ではないでしょうか。
医師会は属している診療所の医師だけでなく、病院医師を守ることも考えなければなりません。診療所と病院との距離について、岡山医療センター、金川病院、福渡病院、済生会吉備病院との関係はどう変わったでしょうか。岡山市北部地域合同連携デスクを介して、医師会内にとどまらない岡山市北部地域を中心とする病院との連携が深まったと思います。また今回の診療報酬改定が求めているように、病診の距離をさらに縮めて地域内で医療が完結できるようにしていくことが大切です。
さて2025年を目標の年とした地域包括ケアシステムの実現のためには、医療・介護に関わる多職種との距離、地域との距離をできるだけ縮めておくことが求められています。地域包括ケアでは、高齢者、認知症の方、さらに障碍者だけではなく、広く精神疾患、小児難病などもふくめて、地域でどう支えていくかの答えを出していかないといけません。在宅医療拠点事業で行ってきた私たちの活動は、今後さらに会内の広い地域で取り組むことが求められます。在宅医療拠点事業が終了し、財源が制限されています。当面費用の掛からない活動が中心になると思います。その中で本当に必要なものをどのように実現していくか創意工夫が求められます。
この2年間御津医師会会長として、いろいろな場面に立ち会わせていただきました。
そして、なかなか出会えない多くのチャンスをいただくことができましたことにまず感謝致します。改めて御津医師会の持つ力を再確認させてもらうこともたびたびでし
た。会長に決まった時会員の先生から「ご愁傷さま」と言われて少し驚き、その多忙さに対しての御心配かなと思っておりました。実際結構多忙でした。その中で「困っ
た時には手伝うから」という先輩の先生の言葉に大いに助けられました。会員の皆様方には2年間ご協力、ご援助ありがとうございました。先に述べたそれぞれの距離が少しでも縮まっていたなら、会長として貢献できたのだろうかと思っています。

投稿日時: 2016-04-27 13:32:36 (846 ヒット)

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