2011年8月巻頭言
御津医師会会長 難波 晃
御津医師会が医師会としての地域医療連携の構築を宣言して、4年目が経過中です。この間公約として掲げた9つのプログラムは、実効のあったものもありますが、まだまだ十分な効果があったとは言えない現状です。
しかしそういった中で、各地区町内会長、また民生委員、愛育委員といった方々を通じて、少しずつかもしれませんが御津医師会の活動が地域に浸透しつつあることも事実です。
先日、「平成23年度第1回健康市民おかやま21推進会議」へ岡山市内医師会連合会理事長の代理として出席してきました。この会議は岡山市の市民の健康と、健康な地域の実現を目指して、行政、医科・歯科医師会、看護協会、県栄養士会岡山支部、小中学校校長会等学校関連と、市内保険センターごとの6地区代表とで構成され、平成21年から平成25年度末までの期間活動しているものだとのことです。
会では冒頭事務局の全体としての活動報告があり、ついで各地域ごとの報告がありました。今年の健康市民おかやま21推進会議の方針の一つに「心の健康・アルコールの分野の取り組みを充実させる」というのがあり、地域によっては精神科の医師による講演会開催等の報告もありましたが、テーマは岡山市民の健康維持、増進ですので当然救急医療や介護の問題などが取り上げられることも考えられます。
北地域(御津医師会エリア)の代表の方は医師会との連携を重視して地域医療、市民の健康増進を図るという話をしてくださいました。御津地域の住民の方たちは私たちの医師会に対して、他の地域にまして親近感を持ち、期待をしてくださっているということを感じます。医師会としての責任もそれだけ重大というわけです。こういった市民活動はほかにも安全安心ネットワーク、地域ケア−会議などがあり市民運動として重複している面がないわけでもありませんが、それぞれテーマを持ち市民生活の安定、健康増進を考えているわけで、医師会としてはやはりそれぞれその活動を理解し、一緒になって取り組んでいくことが必要と考えます。
今回の御津医師会地域医療シンポジュムは10月22日(土)に開催予定ですが、認知症をテーマとして取り上げています。認知症に関する治療や介護に関しての取り組みが話題に上ることと思います。その中で医師会の果たせる役割は何か、地域の方たちと一緒に考えてみたいと思っています。
会員の先生方のご協力、第2回シンポジュム以上のご参加をよろしくお願いいたします。
投稿日時: 2011-08-11 10:54:07 (2709 ヒット)