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2011年4月巻頭言

                                                 御津医師会会長 難波 晃
例年ならそろそろ桜の開花情報が聞かれる頃になりましたが、今年の日本列島は東日本大震災により甚大な被害を受け暗鬱な空気に覆われています。災害にあわれた方々には心より哀悼の意をささげ、お見舞い申し上げます。被害を免れた私たちも災害にあわれた方たちのことを考え、心を一つにして今後の日本再建を考えていかなければならないと思います。
御津医師会が地域医療を守るべく、独自の相互扶助プログラムを掲げてから今年度で4年目を迎えました。過去3年間の実績の大きなものとしてはまず御津医師会地域医療学術シンポジュムがあげられます。昨年6月の第1回シンポジュムでは当時御津医師会が実施していた7つのプログラムにつきその進捗具合等の報告がなされました。今年1月8日に開催された第2回では1回目にもまして多くの地域住民の方々や各方面の識者、指導者の方々にお集まりいただき、地域の方々から我々が直接聴取した現在の医療に対する不満や意見をもとに話を進め、クリティカルパス等も含めた病診連携、また介護施設とのかかわりにつき活発な議論を交わしました。我々にとっても当然必要なことですが、地域住民の方たちにも現在の医療の在り方、その長所、欠点などある程度理解していただけたのではないかと思っています。そのほかインフルエンザ発熱外来の訓練、また岡山空港での航空機事故発生時の救急医療訓練への参加もありました。有事医師派遣、夜間診療輪番制もいざという時の支えとして必要とされており、これらを通じ徐々にではありますが地域の方たちとの連携も深まり、お互いの信頼感も育ちつつあるのではないかと思っております。
このように御津医師会の行事としてそれなりに成果もあったと考えておりますが、それもすべては理事の先生方をはじめとして会員の先生方のご協力の賜物と深く感謝しております。今後の予定としては、本年秋第3回御津医師会地域医療学術シンポジュムも計画されていますが、これらの実現に関しても先生方にご協力いただき初めて実現できるものです。またこういった行事の一つ一つの実行がひいては日本の再建の一助になるのではと考えます。
今年度も御津医師会活動へのご協力何卒宜しくお願い申し上げます。

投稿日時: 2011-04-01 15:25:09 (2216 ヒット)

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