2018年12月巻頭言

 巻 頭 言

 
御津医師会理事  宗盛 真
 
 岡山市北区御津野々口、山中医院の宗盛です。当地転居7年目になり、山中英、山中慶人、院長を引き継ぎ、現在は私(内科)、山中慶人(内科)、宗盛絵里子(小児科)で診療しております。それ以前は広島県内の病院勤務で主に内科循環器科、一次二次救急診療担当しておりました。皆様も経験されておられるように予約外来患者様、新規患者様、入院患者様、日中夜間の救急対応と目の前の患者様の対応に追われていました。当地では、地域や診療形態により高齢者の方を中心としてご家族を全人的に診療経験させていただき感謝しております。
 最近では時期的にインフルエンザ予防接種を開始し、定期通院の多くの方や予防接種のみ希望され来院されています。また、国立感染症研究所感染症疫学センターによりますと本年2018年の全国の風疹患者の44週までの累計数が1,884人となり2008年の全国届出開始以降では、2013年14,344人、2012年2,386人に次いで3番目に多く、昨年2017年1年間の20倍と報告されています。岡山県では2013年に76人、2014年に1人、2015年、2016年0人でしたが本年は11月1日現在11人(津山市7人、岡山市6人)の届出があります。本年の全国での先天性風疹症候群の報告はありませんが、2012年、2013年、2014年に45人が確認され、2015年、2016年、2017年は0人でした。本年は風疹について大手マスコミ含め多く報道され情報知識を得られ、抗体検査希望者が今までになく来院されています。
 当院では、主にインフルエンザ予防接種を希望されない方やその理由を聞くことはほとんどありませんが、以前身近で予防接種を受けていない医療従事者のお子様がインフルエンザに罹患した時に診療費よりも接種費が高額のため受けないということや、風疹感染者が多く報道されている地域への妊婦の旅行などの例を経験しています。接種を受けない理由は多くのアンケートより、効果がない、副作用の心配、費用、かからないと思う、うがい手洗いで十分、子供が嫌がるなど示されています。インフルエンザ罹患で脳症、肺炎などの合併症、死に至ることがあること、風疹では感染力、先天性風疹症候群など感染症や合併症の正しい知識が伝わっていないことが重要です。大手マスコミの力は大きいですが、スポンサー含めその性質上、一時的で、偏った報道がされることがあります。我々も保健所への風疹患者診断の届出が遅れ感染拡大が懸念されるケースもあるときいており、医師会内でも日々、正しい知識の確認、対応が必要とされています。御津医師会では、地域医療連携、地域住民との連携が強く形成されることを目標としており、今後も地域住民の皆様に正しく広く伝わるよう努めます。
 

投稿日時: 2018-11-29 14:16:55 (7 ヒット)


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