日時 平成24年9月6日(木)19:30〜21:30
場所 リーセントカルチャーホテル ボローニャ
担当 森脇 和久 会長
テーマ 在宅での看取りを考える
出席
町内会関係 19名、介護関係 12名、岡山市 4名
御津医師会 合計 46名
(御津医師会:森脇・塚本・駒越・鳥越・難波晃・大橋・深澤・山下・近藤・宗盛・事務局 岡田)
「在宅での看取り」について、地域の皆様と、介護関係者、御津医師会の医師の三者の間で意見を交換しました。ワールドカフェ方式で、ワイワイ、がやがやと和やかに、お互いに多数の方の意見を聴くことができた会でした。
病気になり終末期を迎えた時、「家にいたい」と本人は思い、「家で看てやりたい」と家族が考えても、介護の負担や仕事の継続に不安がある。施設に預けるのは、経済的負担が心配。病状が急変して、かかっていた病院に連絡を取ったが、受け入れてもらえず非常に辛い思いをした。・・・などなど、住民の方から体験に基づく多数の意見を聞かせてもらいました。介護や医療の体制を整えるのはもちろん、さらに理解していただける努力が必要だと思います。
自宅をどうとらえるかについても、意見をうかがえました。家族、友人が身近にいて、気ままに過ごせるところ。一番住みやすいところ。そして、自分の地域から離れることは、「自分の心が死ぬ」ことになると、娘さんの住まいには移らず、自分の家で看取ってもらったお父上の話もうかがえました。
この60年で、死ぬ場所は家から病院へとまったく逆転し、家では「死」は関わりの少ないものとなってきました。死にゆく過程を見たことがない、死について考えたことがない人が増えています。そして私たちは自分の身の回りの人の、死や死に場所、死後の扱いについての考えはほとんど知りません。
今回「在宅での看取り」をテーマに意見を交わす中で、死に方や、そこに至る生き方を考えることの大切さ、看取るうえで、家族、介護・医療関係者それぞれに覚悟がいることが浮かび上がりました。最後に感想をうかがった中で、「自分は家で死にたい、自分の死にざまを孫たちに見せたい」とご本人の覚悟を述べられた方がおられ印象的でした。
(駒越)
|