御津医師会「在宅医療」講演会
日時 平成24年11月8日(木)18:30〜19:45
場所 岡山医療センター西棟8階大会議室
講師 医療法人ゆうの森 理事長 永井康徳先生
演題 在宅が地域医療の疲弊を救う!?
参加 岡山医療センター44名、金川病院8名、岡山光南病院関係12名
岡山県、岡山市関係、地域包括関係、介護関係、こばし医院
御津医師会:森脇、塚本、駒越、大橋、難波晃、難波経雄、難波経豊、
菅原、延藤、近藤、原田、川島、
地域連携室:成広、冨田、久山、 岡田 合計90名
機能分化と連携というのが今後の医療の方向性です。急性期病院は急性期病院としてのパフォーマンスを発揮し、高度な先進医療を濃密に行う、そして、治療が終われば、ふさわしい医療機関ないしは在宅に移っていただく。そして、厚生労働省は5疾患5事業および在宅医療と、在宅医療を明確に位置づけました。少子高齢化に伴い、高齢の患者さんが救急医療、急性期病院医療のかなりの部分を占めており、地域での急性期医療機関の疲弊の一因ともなっているとの報告もあります。
今年の春、「在宅医療を推進することが地域医療の疲弊を救う」という永井先生のお話を聞き、目から鱗の心境でした。
その要諦は以下の通りです。
1.在宅患者の24時間対応で救急医療の疲弊を助ける。
2.終末期医療を在宅で行う事で入院が減る。
3.自然な看取りの選択肢を提示することで胃ろう患者や入院患者が減る。
4.社会的入院や重度患者を在宅で看る事で入院患者が減る。
5.急性期病院も本来の「治す医療」に専念でき、医師のやりがいもアップする。
6.在院日数を短縮させることで、病院経営も改善する。
7.病院の出口が整備され、入院から在宅へシフトし、医療の機能分化が進み、
医療費やトータルの社会保障費は減る。
8.最終的には病院死から在宅での看取りが増え、国民も国も満足。
是非、急性期病院のスタッフの方々にもこのお話を聞いていただきたく、東院長を始め関係各位にご尽力いただき、医療センターで講演会を開催させていただくことができました。
我々開業医も在宅医療を頑張り、急性期病院の先生方との連携も深め、一緒になって少子高齢化社会、多死社会を乗り切っていける、医療体制を築ければと思いました。 (大橋)
御津医師会「在宅医療」座談会
日時 平成24年11月8日(木)20:15〜22:00
場所 リーセントカルチャーホテル メルカンティ
講師 医療法人ゆうの森 理事長 永井康徳先生
参加 小橋秀彰(こばし医院)、西崎進(岡山光南病院)
御津医師会:森脇、塚本、駒越、大橋、難波晃、難波経豊、菅原、延藤、
原田、川島、清藤、東、佐藤、利根、鳥越、山下、 岡田
合計19名
永井先生の講演会の後、会場を変えて、医師のみでの座談会を開催しました。
それぞれの立場や経験の違いによって色々な思いがあるのが分かりました。ただ、医療者として病名告知を超えて病状告知から予後告知を考える事が必要な時期に来ているのではないか、そして、人は必ず死ぬ存在であり、生きられる期間は限られている。その時までどのように生きるのかを患者さんと一緒に考えていく、そのためには信頼関係が必要で、真摯に思いを伝えていくことが大切。そうすることで、自然な最期という選択肢も受け入れらる場合があるという事を学ばせて頂きました。 (大橋)
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