第7回御津医師会「地域医療」学術シンポジュムを開催

投稿日時 2015年12月01日 | カテゴリ: 2015

日時  11月3日(火・祝)14:00〜16:00
場所  岡山市民病院岡山市地域ケア総合推進センター多目的ホール
テーマ リビングウィル〜これからの私たちの健康観〜

参加  

大学・医療・介護関係、岡山県・岡山市・地域住民等 
(御津)駒越、大橋、大守、江原、難波晃、森脇、鳥越、今井、近藤、吉武、
大森信彦、津島、難波経豊、山下、佐藤、山中、
連携室:森、事務局:岡田、松尾             計160名

 

総合司会  御津医師会副会長 大守規敬
司会  会長 駒越春樹、 副会長 大橋 基、 理事 森脇 和久    
開会の挨拶 御津医師会 会長  駒越 春樹
来賓の挨拶 岡山県医師会   会長 石川  紘 様
      岡山医療センター 院長 佐藤 利雄 様
      桃丘学区連合町  会長 松倉  基 様

1.短編映像 
2.救急医の立場から         岡山済生会総合病院 稲葉 基高
3.「リビングウィル」について     御津医師会副会長   大橋  基
4.会場の声
5.「健康観」について         御津医師会理事    森脇 和久
6.会場の声
7.「リビングウィル」記入時間 
8.会場の声
9.まとめ              御津医師会副会長  大橋  基 

閉会の挨拶 御津医師会 副会長    御津医師会副会長  江原 芳男

 開会の挨拶の後、「リビングウィル〜これからの私たちの健康観〜」というテーマでシンポジュムを行なった。
 まず、一般の方にわかりやすく理解していただくために御津医師会で制作した20分の映像ビデオを上映した。物語は、自宅で倒れ救急に運ばれた方の今後について家族に決断を迫るという内容。済生会病院救急の稲葉先生の脚本で、岡山医療センターと済生会病院には撮影場所の提供、またアマチュアの方に役者・ビデオ撮影・編集とそれぞれ得意分野のご協力をいただいて出来たものです。
 上映の後、救急医の立場として脚本担当の稲葉先生より「高齢の方で、救命することがこの人の幸せにつながるのか」といった悩み等を話していただいた。川崎病院救急教授の荻野先生からは、「急変しても、かかりつけ医に相談できれば救急を呼ばなくてもいい場合がある。」等のコメントをいただいた。
これらの導入部分を踏まえ、会場の声を拾っていった。「答えに迷った時に相談できる人が欲しい」との要望や、「延命措置後に自分の意思と違ったことがわかった時には意思通り対処してもらえるか」等の質問があった。措置後の希望については、日本の現状では非常にむつかしいとの回答があった。
 次に、健康かどうかの問いかけの後、「健康観」薬や治療をしていても日常の生活ができていると健康ではないか、という話をし、会場の声を拾った。
 「リビングウィル」記入時間を設け、冊子「おうちにかえろう」の「いざというときのために」の欄について、それぞれ考えてもらった。記入した感想や意見について会場の声を聞いた。「中山間地域でも充分生活できる環境を整えて欲しい」という要望や、退院する際、「24時間いつでも待っているから急変したら来て下さい」と言われたのに、いざ救急で行くと当番救急医から心無い言葉を浴びせられ傷ついたという会場の声が上がった。
 専門職からは、医師以外にも薬剤師・看護師等がおり、話しやすい方に相談してみて下さいとの声かけがあった。稲葉先生からは、「過剰な反応はしないで欲しい、回復する可能性があれば救命します。『どうしますか?』と尋ねたら考えてみて欲しい」と追加発言があった。
 「映画はほんの一例です。きっかけに過ぎません。考えて相談してみてください。」と締めくり、シンポジュムはほぼ定刻に終了した。

 

 






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