日時 平成27年2月14日(土)14:00〜15:30
場所 岡山医療センター西館8階
参加
地域住民と専門職 地域住民と専門職 92名参加
(医師会)駒越、大橋、大守、難波晃、森脇、宗盛、清藤
連携室:森、 事務局:岡田
テーマ 「地域包括ケアシステムの重要性と地域関係者が果たすべき役割」
〜この町に住み続けるためにそれぞれの立場でできること〜
講 師 医療法人救友会 湘南真田クリニック院長 山本 五十年 先生
救命救急医療の最前線で生命と向き合い続け、救急医療と在宅医療は表裏一体と感じ「臓器別に分かれた専門医療」から患者さんの性別・年齢・臓器にとらわれない総合診療医へと転身されたという山本先生を講師にむかえ、日頃の救命救急から家庭医療まで地域に根差した診療活動から地域包括ケアシステムの課題と重要性を救命救急医の視点でご講演頂いた。急性期病院も地域医療の受け皿。急性期病院が円滑に機能して在宅医療の質は保てる。しかし救急担当医も疲弊している。救急病院を地域の受け皿にするには同時に急性期病院を正常に機能させること。そのため在宅トリアージが重要としてそのシステムと概念、地域医療と急性期医療の癒合がシステム化されていることをご紹介くださった。本来ならば医師に聞いてほしいお話でしたが広報が不足して医師の参加は僅かで、多くは地域住民でした。しかし参加された救急科の医師から『施設から運ばれる重篤な患者さんに蘇生処置を施した後、家族から「こんなにしてもらわんでもよかった。本人も望んでない」。などと聞かされることが多く、「医師は 患者の命を救うのが使命、しかし高齢の患者を目の当たりにした時、この患者に今、蘇生処置を施すことが本当に患者を幸せにするだろうか?』と、命に向き合う現場で日々感じる悶々とした想いを述べてくださり、講師と参加者、想いのある医師同士のやり取りを伺うことができました。
高齢でも若くてもいのちの尊さに変わりはありませんが、その方はどのように生きたいのか,そのことを明確にし、必要な場所で治療・療養を提供するため意識の啓発と受け皿作りが急がれます。
参加者 アンケート回収結果 (68/92)
専門職21・行政3
津高地区27・一宮地区17
(民生委員3、町内会5、防犯パトロール隊1、サロン3、その他32)
・素晴らしい講演会でした。ありがとうございました。
・少し難しかったです。
・これから先は自分の生活・死につても考える。
・地域住民が無関心すぎる。
・大人がもっと時代の背景を認識する必要がある。
・地域の取り組みを広げてゆきたい。
・急性期の治療が終われば地域医療、在宅医療と思う。
・父親が胃瘻の手術をうけたがこれからどうなるのか不安。
・質問の先生は向上心があるなー。
などのコメントとともに、多くの方から「今後のご自身の意識や行動に変化が生じる」という回答が得られた。
地域住民には 少し難しい内容の講演となったかもしれませんが、具合いが悪くなったらすぐ救急車で救急病院に送る。
これまでの常識に少しだけ、「自分らしい生き方を貫く選択・心構えについて」意識していただけたこと、それから救急医療の現状・医師の想いなどを専門職と地域が共有できたことなど大変貴重な機会となり感動しました。
(連携室)
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