御津医師会理事 津島知靖
朝夕はめっきり寒くなり、また、山々では紅葉が見られるようになりました今日この頃ですが、会員の皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。最近の御津医師会、岡山医療センターの話題をご紹介します。
岡山市北部地域合同連携デスク
本年4月より試験運用してきました岡山市北部合同連携デスクは、6ヶ月が経過しました。10月14日に総括・症例検討会が岡山医療センターで開催されましたが、82名のご参加をいただき、デスク創設の目的と背景、稼働状況、症例検討、そして今後の運用について議論されました。各施設が強み、あるいは得意分野で関われること、そして、お断りなしの100%受け入れが可能となることがデスクのハブ機能の存在意義であり、継続と今後の発展について熱い思いが語られ、一応のコンセンサスが得られました。また、デスクの活動につきましては10月18日の山陽新聞でも取り上げられました。合同連携デスクは、医師会の会員の皆様の負担軽減が一つの目的ですが、地域住民への医療サービスの提供であり医師会の重要な事業です。現在は前方連携のみですが、この活動を絶やすことなく発展させなければなりませんし、さらに後方連携にも活動を広げ、最終的には地域包括医療・地域完結型医療の提供を目指していま
す。岡山医療センターは、岡山市北部地域の急性期を担う施設として、この活動に積極的に関わっていかねばならないと考えています。
岡山医療センター地域医療連携の夕べ
地域医療連携の夕べを、9月30日にホテルグランヴィア岡山にて開催しました。この地域医療連携の夕べは7月16日に予定していました。台風11号は7月12日頃より進路を北に取り、日本に向かっていましたが、岡山県は台風の直撃を受けることはまれであり、何とか開催できるのではないかと安易に考え、準備を進めていました。15日午前の予報では真っ直ぐに岡山県に向かう進路が予想されたため、安全を優先し同日午後に中止を決定しました。台風は7月16日の夕方より四国、紀伊半島の一部を暴風域に巻き込み北上を続け、午後9時にはJR西日本が岡山駅発着の列車の運転を取りやめました。開催を強行していた場合には、参加の皆様の帰路に大半ご不便をお掛けするとともに、安全の確保にも不安を残す結果となるところでしたので、中止の判断は正しかったと思います。ちなみにこの台風11号は、翌朝倉敷市付近に上陸しました。地域医療連携の夕べは9月30日に延期し準備していました。数日前までは台風により再び中止になるのではないかと気をもんでいましたが、予定通り開催することが出来て、ほっと胸をなで下ろしました。会長の駒越春樹先生にはご挨拶と乾杯のご発声をいただきました。また多くの会員の皆様に出席していただきましたことを、この場を借りてお礼申し上げます。乾杯以後は、新任医長と地域連携室スタッフの紹介以外は懇談の場とさせていただきました。当院スタッフと医師会の方々との顔と顔の見える関係の構築に少しは寄与したのではないかと思います。
平成28年度初期研修医マッチング
2015年初期研修医のマッチング結果が10月22日に公表されました。岡山医療センターは募集17名でフルマッチしましたので、来年4月からは17名の初期研修医が研修を開始します。
現在の1年目が13名で合計30名となります。若い医師により病院に活気が吹き込まれると期待しています。また、御津医師会への入会を勧誘させていただきます。ただ、若さゆえに会員の先生方にはご迷惑をお掛けするかもしれませんが、宜しくお願いいたします。
以上、岡山医療センターを取り巻く話題について書かせていただきました。岡山医療センターは御津医師会の一員として、現在の田益の場所で会員の先生方とともに地域医療の一翼を担ってまいりたいと考えています。
今後とも、ご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
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