御津医師会合流にあたって
高松足守地区代表 江原芳男
この度の高松足守地区会員の御津医師会合流に際し、御津医師会の先生方から気持良く合流を認めていただいたことに心から感謝申し上げます。
高松足守地区会員が合流をお願いした理由は、御津医師会が医師会領域と行政区域が同一であること、高松足守地区の隣接で地域に密着した医師会活動に非常に熱心に取り組んでおられること、そして身近で親近感を強く感じられる医師会であることであります。
これまでの吉備医師会は総社市(70名)・岡山市(34名)・倉敷市(18名)の3行政下にある医療機関の集まりであり、それぞれの行政下で医療・保健・福祉に係わって今日に至っております。これには医師会設立の歴史を振り返って見なければなりません。御津医師会、吉備医師会共に設立経過はほぼ同じであると思います。
昭和22年に新生日本医師会が誕生し、同時に岡山県医師会、郡市医師会がそれぞれの地域で誕生しております。その中で御津郡内では「御津郡医師会」が、吉備郡内では「吉備郡医師会」が設立され、その後の市町村合併に伴い、昭和46年に岡山市周辺の大合併(津高一宮、高松足守、吉備妹尾地域が岡山市に合併)があり、それにより周辺医師会でも合併問題が沸き起こったと聞いております。高松足守地区では「合併か、残留か」と検討された結果、それまでお世話になった吉備医師会へ残留することが決まったようです。
それ以来40数年間、高松足守地区(19医療機関)は総社市を主とした吉備医師会内で独自に岡山地区の医療・保健・福祉に携ってきました。
最近の10年を振り返ると、地域医療連携が強く叫ばれる時代となり、御津医師会の先生方とのチーム医療も現実化してきておりました。高松足守地区会員の中では、岡山市行政下の医師会、特に隣接の御津医師会への合流でお世話になるのが一番妥当ではないかとの意見が大多数を占めるようになり、昨年4月本格的に御津医師会合流のお話をさせて頂きました。
高松足守地区会員の一方的な要望でありながら、御津医師会理事役員の先生方からは温かく迎えて頂いたことに敬意を表したいと思います。
今後は御津医師会会員として、これまで築かれた歴史ある伝統を享受し、「医療現場を守る」相互扶助プログラムにも協力していきたいと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
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