御津医師会会長 駒越春樹
2015年を目前とした師走は、突如の衆議院議員選挙で一層あわただしいものになりそうです。イオンモール開業で交通の混雑による影響が懸念されます。そして集団的個別指導がその根拠と、効果が不確かなまま再開がなされようとしています。指導を受ける負担感に答えるだけのエビデンスが必要だと思います。
岡山県から委託された在宅医療連係拠点事業は、大橋副会長を中心とする津高一宮ネット、金川病院の大森理事を中心に御津ネットがそれぞれ月々のコア会議、3か月に1回の全体会議で、問題の抽出と対策、活動の報告と検討、意思の統一を図るようにして、地域の特性に合わせて活動を進めています。
津高一宮地区では今後急速に高齢化が進み、かかりつけ医に24時間365日の在宅医療を期待されることが予想されます。地域を支えるために、多職種との連携を深めながら、急性期病院とまた往診専門診療所、行政との連携も進めています。岡山市が岡山市医師会に委託した在宅医療推進事業にも森脇連携室長を中心に積極的に参加協力しています。映画エンディングノート上映会を2か所の公民館で開きました。
みつネットでは結城思聞住職の講話、施設訪問型の嚥下、口腔ケア勉強会、介護職対象の終末期勉強会を開くとともに、認知症について地域のレベルアップをめざしています。在宅患者さんの連絡ノートを手元に持つ感覚で、IT(カナミックシステム)を利用した多職種連携を始めました。
吉備中央町では塚本副会長が地域包括ケアの体制づくりを進めています
第6回を迎えた御津医師会地域医療学術シンポジュムでは、「ときどき入院、ほぼ在宅」―地域で支える― がテーマでした。地域包括ケアにおいては支える人、支えられる人それぞれが覚悟をもって臨んでいく必要がありそうです。
在宅医療を進める会では、緩やかな助け合い、他科の先生を含めた情報交換をしています。年末までに金重先生に緩和ケア、岡大法医学教室宮石教授に在宅死にかかわることの講演を予定しています。ぜひご参加ください。
すでに会報で理事会での決定をお知らせしたとおり、来年4月1日の吉備医師会高松足守地区会員の合流入会に向けて準備を進めています。同じ医師会にどんな仲間がいて、一人ではできないことを助け合って実現していけないか考えてみませんか。まずは出会うことから始めましょう。
2014年5月に新たに執行部を引き継ぎ7か月目になります。思えば私が御津医師会に入った時の会長が今年亡くなられた三村先生でした。ご冥福をお祈りしたいと思います。新しい事務局での理事会も定着し、大守副会長はじめ、理事の皆さんは、確実に担当業務を遂行してくださっています。岡田さん森・成広連携室ケアマネには苦労をおかけしています。
新しい年に期待することは多々あることと思います。来年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。会員のみなさまには、どうぞ良い年をお迎えください。
|