2014年6月 巻頭言

投稿日時 2014-05-30 20:22:20 | カテゴリ: --2014年度

                                   御津医師会会長 駒越春樹

 旧暦の皐月を迎え、蛍が舞い、田植えの時期となりました。会員の皆様にはお変わりなくご活躍のことと存じます。
 去る平成26年5月10日の御津医師会総会で理事16名が選任され、総会後の臨時理事会で会長を拝命いたしました。微力を尽くしたいと存じます。塚本、大橋、大守副会長をはじめ理事の皆様とともに、御津医師会の理念ともいえる、「会員の生存権を保証する、地域住民の生命を守る」このことを絶えず意識しながら、今後の2年間、会の運営を進めてまいります。
 すでに平成24年に岡山県から委託された在宅医療連携拠点事業は、平成26年、27年度も継続していけることになりました。この事業の目的は、「県民が医療や介護を要する状態になっても、住み慣れた地域で生活を続けられるために、医療・介護サービスが切れ目なく提供される必要がある。このため、市町村や地区医師会等が連携拠点となって、医療介護関係機関が適切に、在宅療養者やその家族の希望に沿った最適なサービスを提供できる体制を構築する。」となっています。この事業を会の活動の中心に据えて進めたいと思います。
 勇退されました森脇会長が、会長就任の時「医師会とは何ぞや」との問いを投げかけられました。これから地域で住民の医療介護を支えるためには、地域住民の方々や、行政の方々との協力、そして医療介護の多職種連携が必須です。医師会の呼びかけに住民の方々、医療介護の専門職の方々、そして行政の方々が集って下さいました。知恵を出し合える場を提供できる地区医師会のパワーを見せてもらいました。問の一つの答えだったように思います。
 一方「対外的な活動とともに、会員同士の協力や切磋琢磨の機会の充実も必要ではないか」との難波経雄先生のご意見にお答えすることも、これからの活動に重要になると思っています。在宅医療に関わっておられる会員の皆様を中心に、今後在宅医療が増えていくにしたがって、整形外科、婦人科、眼科、耳鼻科、皮膚科多くの方との併診も増えていくことが予想され、多科の会員先生方との協力や学習の機会を増やしたいと思います。
 平成10年代には大合併で行政区域の変更がなされました。行政区域は歴史的経緯のある医師会の区域とは異なっており、不便さを感じておられる方もおられます。今後新しい動きが出てくるかもしれません。
 新しく津高地区に移転した医師会事務局にいらして、医師会に対するご意見をぜひお聞かせください。一人ではできないことを会員の皆様の知恵を出し合い、理念に従って医師会で実現していきましょう。どうぞご指導ご鞭撻よろしくお願いいたします。 






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