御津医師会会長 森脇和久
新年度になりましたが、総会(5月10日)までは小生が会長とのこと。この二年間を振り返り、今後の医師会活動につき若干申し述べさせていただきます。
新法人への移行、在宅医療連携拠点事業及びこの事業にかかわる様々な会議・講演会、北児島・赤磐・御津三医師会合同有事医師派遣制度の設立、恒例の地域医療学術シンポジュム、ハーバード公衆衛生大学院との地域医療カンファレンス等々、皆様方の多大なるご協力のもと、どうにか会長職を務めることが出来ました。
年会費の増額、吉備医師会岡山区分の先生方との合併の問題など、結論の出ていないやり残しの問題がありますが、今後は新執行部の先生方に協力させて頂くことで進めていきたいと思います。
「医師会とは?」会長就任時から常に小生の頭の片隅でささやかれ、消えることのなかった課題でした。「日本医師会は学術団体で、医療政策全般について考える団体」、どなたも異論はないでしょう。では、「県医師会、地区医師会は? 医師会に入会するメリットは? 医師会は我々会員に何をしてくれる?」など、よく聞かれる質問です。いまだにどなたにも御納得いただける答えは見つけられません。ただし、「地区医師会は地域住民の健康を守る組織であり、地区医師会入会により、組織の一員としてより強固に地域医療に参加できるもの」だと考えます。「御津医師会で自分に何ができるか? 地域医療における御津医師会員の役割は? 」今一度考えてみたいテーマです。
国の進める「地域包括ケア」のなかで地区医師会の役割はますます重要になってくると思います。各々個人的に対処すべき問題もあるでしょう、しかし御津医師会は地区医師会という組織として、地域の様々な多職種・異職種の組織と連携しつつ、真に地域医療・介護・福祉のことを考える団体であり続けたいと思います。組織としての一貫した継続性こそ重要で、地域での信頼も得られるものと考えます。
最後になりましたが、この二年間のご厚情に対し厚く御礼申し上げると共に、今後とも御津医師会をよろしくお引き立てくださいますようお願い申し上げます。
|