巻頭言
御津医師会会長 森脇和久
朝夕めっきり涼しくなり、皆様方体調の方はいかがでしょうか。
さて、このたび「岡山県在宅医療連携拠点事業」を岡山県より委託され、御津医師会としてこれを受託し実施する運びとなりましたので御報告いたします(この件は、9月19日御津医師会理事会にて承認されました)。
在宅医療を医師会で推進し、医師会を活性化したいとの考えのもと以下の会議を開き、現状の問題点を拾い上げるよう努めて参りました。
「御津医師会在宅医療を推進する会」
「スムースな退院調整のための会」
「急性期病院の先生方(岡山医療センター)との話し合いの会]
「地域の皆様方と在宅での看取りを考える会」
そして、これらの会議から以下のことが今後の課題だと考えておりました。
?「人間の生死、生き様、逝く事」など在宅医療を行う上での本質的な議論が
必要で、そのうえで在宅医療およびリヴィング・ウィルに関する患者・家族
への啓発が重要
?急性期病院医師の「在宅医療」の認知と密なる連携
?24時間対応の在宅医療従事者の人材確保と負担の軽減
?地域での医療・介護資源の再確認と、多職種連携のためのネットワークの再
構築、および情報を共有するための簡単なツールの開発
まさにこのとき、「岡山県在宅医療連携拠点事業」の計画が持ち上がり、大橋基理事の大変なるご尽力もあり、御津医師会としてお受けする事になりました。
この計画は「御津医師会の中に、いわゆる地域医療連携室(案)なるものを設置し地域包括ケアの医療連携の拠点となり、在宅医療を進めるニと」であります。詳細につきましては、後日会員の先生方に説明させて頂く会を設け、そこで様々な御意見をお伺いしたいと思っています。前記の問題点が、この事業を実施することによって解決の糸口が見つかればと期待しております。
会員諸先生のさらなる御協力を御願い申し上げます。
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