御津医師会会長 菅波 茂
2月20日に開催された岡山県医師会臨時代議員会で塚本眞言副会長が
岡山県医師会理事として選ばれた。出席された72名の代議員の方々に厚く
お礼を申し上げたい。御津医師会理事会の決定のもとに塚本眞言副会長を
理事候補として推薦した目的は、「岡山県の地域医療崩壊防止と南北医療格
差是正」である。理事の15名中の13名までが岡山市医師会と倉敷市医師
会に所属している。会員の皆様には、南北医療格差是正を推進する塚本眞
言副会長を支える御津医師会の役割の重要性を認識していただきたい。
具体的には、御津医師会の「地域医療を守る相互扶助プログラム」の成果
と「理事立候補の時のマニフェスト」を岡山県医師会理事会に政策提言する
ことである。一番大切なことは、医師会員間の人間関係を「隣の不幸は蜜の
味から、まさかの時の真の友」にすることである。医師会員間の「尊敬と信頼」
の人間関係がすべての医師会活動の基本である。
私が日本医師会の国際保健委員会において一貫主張していることがある。
世界が興味と関心を持っている日本の「平均寿命世界一」の大きな要因とし
て郡市地域医師会の活動があるということ。世界中どの国の医師会をみても、
日本の郡市地区医師会に相当するモデルがない。その精神は「相互扶助」
である。即ち、日本の「平均寿命世界一」は「相互扶助」を国家的システム化
した成功モデルである。これが私の主張である。
御津医師会長を2年間させていただいた。貴重な経験となった。結論は「医
師会は人材の宝庫」である。医師免許とは何か。医師会とは何か。優秀な
人材の集まりである医師会は方向さえ定まれば、地域住民の命を守る最大の
組織となる。国レベルでは国民の命を守る最大の組織となる。もし、社会が
その評価を医師会に対してしていなければ、医師会にとって最大の不幸であ
る。そして社会自体にとっても最大の不幸である。「脚下照顧」とは古くて新
しい警句である。
私も、4月からは難波晃会長の新体制の下で、一理事となって御津医師会
の活動を支えていきたい。 2年間にわたってご協力をいただいた会員の皆
様方に心からお礼を申し上げたい。
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