これまでとこれから
御津医師会会長 大橋 基
昨年5月21日の総会で、会長就任を了承いただいてあっという間の一年でした。この一年の出来事を振り返ってあと一年を展望してみたいと思います。かなりいろいろな事がありました。
医師会行事としましてはシンポジュム・報告と感謝の集い、町内会長さんとの懇談会、岡山市北部地域病診医介連携ネットワーク会議等々。開催の目的の明確化と事後評価については検討すべき課題として残っていると認識しています。個人的には全国介護サミットが昨年10月に岡山で開かれ、発表の機会を与えられたこと、今年2月のもも脳ネットのフォーラムに参加できたことがあげられます。御津医師会の活動が注目され評価されてきていると思っています。昨年3月で在宅医療連携拠点事業は終了し、県からの財政的な支援は無くなりましたが、いろいろなことができたと思います。
さて、今後患者さんが高齢となり外来通院ができなくなる事態も想定されます。住み慣れた地域で最期まで過ごしていただくためにも訪問診療は重要な手段となります。在宅医療連携拠点事業での多職種連携・医療機関同士の連携・情報の共有などは財産として残っています。これを活用しない手はありません。更には、合同連携デスク・病診医介連携ネットワークの活動を通じて地域で患者さんを見ていくという体制が整いつつあると感じています。顔が見えて考えていることが分かり話し合える場が出来てきています。
今年度の予定としましては、最大のイベントは御津医師会シンポジュムと思っています。11月3日に市民病院1階の岡山市地域ケア総合推進センター多目的ホールを予約しました。報告と感謝の集いは例年通り1月に予定しました。御津医師会学術講演会はほぼ月に一回継続予定です。また、医師会員懇親会も計画いたしますのでご参加をお願いします。同じ地域で診療を行っているもの同士、日常診療での思いを語り合えたらと思います。「施設完結から地域完結」へ「時々入院ほぼ在宅、時には施設で」「生活を分断しない医療」を「医療を資源に、医師会がコントロール」をめざして、更には地域での自助・互助の育成も求められています。岡山市北部地域合同連携デスクから北部地域病診医介連携ネットワークへの道筋を確実に深化させていきます。
地域で、最期に命の問題を引き受けるのはわれわれ医療者です。御津医師会の先生方の頑張りが大切になってきます。是非医師会の活動にご理解とご参加をお願いします。
|