2012年 2月巻頭言

                                御津医師会副会長 森脇 和久 
 本日の読売新聞、?「維新“国政進出宣言”、橋本市長、道州制争点に、維新が目指すのは日本の国の形を一から作り直すことだ」,?「在宅で予防“夕張改革”、地域医療再生、夕張医療センター村上智彦医師、地域医療は多職種と住民が支え合い、汗をかくことで、町づくりや、生きがいにつながる。地域を変えるのは、よそ者、若者、ばか者」、この二つの記事が印象に残りました。東日本大震災以降、この閉塞感を打破すべく、「国を変える、地域を変える」色々な改革案が様々なかたちで報じられています。     翻って、わが御津医師会はどうでしょう? 菅波前会長、難波会長をはじめ、歴代の先生方のご尽力でそれなりの成果を上げ、地域住民の皆様にも“敷居の低い、頼りになる医師会”として認められていると自負しております。 「医師会は医道の高揚、医学及び医術の発達、公衆衛生の向上を図り、もって社会福祉を増進することを目的とする」と、どの医師会の定款にも謳われています。しかし、われわれ医師は毎日の診療を通して各個人がこのことを実践していますので、「わざわざ医師会などという団体をつくり、“診療報酬にしか興味のない圧力団体”などと揶揄されなくても」などと自問自答しております。「医師会とは?このままの医師会でOK?」会員の皆様いかがでしょうか。
 岡山県医師会の代議員会の議論を拝聴していて気が付いたのですが、高額な入会金を払って入会した開業医と、そうでない勤務医、この二種類の医師が同じ団体に属しているという違和感があるのです。 同じ医師という職業で、同じ法律、同じような定款のもとに働いているのに、目指すものがどうも違っている。このあたりに「これからの医師会」の答えを見つけ出せそうな気がするのですが?
 「高額な入会金は無し。開業医も勤務医も同じ。地域の医療を支えるべく、同等の義務を背負い、いろいろな意見を出し合い、切磋琢磨して、同じ目的をめざす。医師会は、その地区の開業医と勤務医が共に集い、わいわいがやがや話し合う場であり、意見を集約してともに活動する会」という「よそ者、若者(?)、ばか者」の考えはどうでしょうか。これまでの様な開業医主体の医師会では限界があるように思います。ボランティアに限りなく近い医師会活動ですが、医師全員が率先して参加できる有意義な医師会をめざしたいものです。会員の皆様方はいかがお考えでしょうか?

投稿日時: 2012-01-30 13:50:52 (2384 ヒット)


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