2019年3月巻頭言

投稿日時 2019-02-28 13:44:51 | カテゴリ: 19代会長 中山堅吾先生

 巻 頭 言

  
御津医師会理事 木村  恵 
 
 御津医師会にお世話になって、この春で5年目になります。岡山市の最北西部で小さな診療所を営んでいます。父から継承して20年以上になりますが、職員に助けてもらいながら楽しく頑張っています。
  最近の話題で〈子供のスマートフォン〉があります。いくつになったら子供に持たせるかでよく話題になります。そんな時に小学校で「スマホやゲーム、やめられなくなるのはどうして?」を題材にした発表会がありました。妖怪の仕業じゃないかと、校内に隠れているはずの妖怪を探すも見つからず 、誰の仕業?。するとドーパミンの妖精が現れて諭します。ゲームをクリアした時の達成感から、更に多くのドーパミンが出てきて「もう一度達成したい!」との気持ちが強くなりゲームがやめられなくなります。その結果、睡眠不足から日中の眠気、学力低下。他に視力低下、頭痛、肩こりなどが起こります。「じゃあどうすれば良いの!」。結論は「ルールを決めて守ろう」でした。子供達が自分で考えて出した結論は、意義があると感心しました。
  そんな時に、この春から大阪府内の公立小中学校でスマートフォンを持ち込めるようになるとのニュースがありました。昨年の6月、登校時間に発生した最大震度6の地震の時に連絡が取れなかった事が一因のようです。大阪の小中学生はみんなスマートフォンを持っているのでしょうか?先生方の負担が増えるのは大丈夫なんでしょうか?盗難?歩きスマホ? 心配です。
  これからの時代、パソコンやスマートフォンを使いこなせるようになる事は大切です。でもボタン1つで大人の世界に繋がってしまいます。スマートフォンから犯罪に巻き込まれてしまう恐ろしさを、教職員の方、保護者の方が知識として理解して、子供を守って欲しいと願います。
 





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