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2019年1月巻頭言

年の初めに

 
御津医師会会長 中山堅吾
  
 新年あけましておめでとうございます。今年は年号が変わる年でございます。会員の皆々様におかれましてはより良い年になります様、お祈り申し上げます。
 会長に就任して半年が過ぎました。会長就任後すぐ西日本洪水災害に見舞われ、県や市、また県医師会等より多々情報連絡や要請があり慌ただしい日々が続いたのを覚えております。この時は医師会員との必要な連絡も取れない状態でした。被災地区の住民の方や避難所へ避難された方々の健康を守るためには、取りあえず医者の安否と診療所の無事の確認が第一だと考えます。今後災害が発生した場合のことを考え、理事役員の方々の力を借り連絡網を作り直しました。地球温暖化が原因かどうかわかりませんが、何が起こるか分からない時代になってきました。この連絡網が使われないことを祈るばかりです。
 さて、今後の医師会活動ですが、行政との連絡機能は事務局の方々と連絡を密にして間違いがないように進めて行きたいのですが、岡田事務局長が来年6月に家庭のご事情で退職されるということで頭を悩ましております。
 また、これまで行われてきた御津医師会としての事業は、難波(経)、塚本、山下各副会長や大橋県医師会理事、森脇顧問等の先生方と相談して、時代に合わせて少しずつ変更しながら下記の如く進めております。
 「夜間診療輪番制度」は、法人移行に伴う公益支出目的予算が終了することと、利用のほとんどが電話相談のみであることから、平成31年4月より有志による「夜間急病電話当番」と名称を変更して、無報酬で夜間電話相談を一年間行うこととなりました。
 「岡山市北部地域病診医介連携ネットワーク」は、今年10月に勇美記念財団の助成を受けて岡山済生会総合病院で行われました。今後も年一回程度行う予定です。
 「地域医療学術シンポジウム」は、これまで御津医師会市民講座として地区住民の方を対象に11月に行っていましたが、今期は31年3月9日(土)を予定しています。
 また、「報告と感謝の集い」は「懇親会」と名称を変えて3月9日のシンポジウムの後に続いて予定しております。
 「岡山市北部地域合同連携デスク及び検証会議」は、最近は入院を受入れて下さる病院が増えたため、連携デスクを利用する医療機関は減少していますが、検証会議では多くの病院関係者の方々が一堂に揃うので、それぞれの病院・医療機関の情勢も分かり大変有益な会議となっております。これは続けて行きたいと思います。
 ACPの普及については、県医師会ブロック代表理事である大橋理事が中心に活動されております。
 御津医師会学術講演会は、これまで通り月一回、日医生涯教育の単位を考慮しながら施行いたします。4月より学術講演の担当は宗盛真先生となります。
以上がこれまでの継続事業ですが、今後の新しい試みとして、岡山県医師会から助成金を頂き、難波経豊先生を中心に、医療・介護関係者を対象とした「平成30年度 在宅医療介護連携フォーラム」を2月2日(土)14:00〜17:00 ロイヤルホテルにて開催いたします。
 病院と診療所の連携(病診連携)また病診・介護連携、また病診介護と地域住民、さらに行政との連携はこれまでの御津医師会の歴代会長や会員が信念のもとに行って来た事業でした。今で言う地域包括ケアシステムを時代に先駆けてされていたということですね。以前大橋先生も「巻頭言」で言われていますが、これら多職種・住民・行政等の橋渡しをしてコーディネートが出来るのは、医師会しかないと私も思います。その結果、何かの形で我々医師会員の利益として還元されて来るものと考えております。
 

投稿日時: 2019-01-01 09:00:00 (383 ヒット)

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